【保育士必見】なぜなぜ期の正解は?伸ばすコツや答えられない時の対処法

【保育士必見】なぜなぜ期の正解は?伸ばすコツや答えられない時の対処法

小さな子が「なんで?どうして?」を繰り返す、なぜなぜ期。子どもの能力を伸ばす大事な時期ですが、保育のプロでも対応に困ってしまうこともありますよね?今回はなぜなぜ期の正しい対応方法や伸ばすコツ、答えられない時の対処法などを解説します。

子どもの「なぜなぜ期」とは

「なぜなぜ期」は2〜6歳ごろの子どもがあらゆるものに「なぜ?どうして?」と質問を繰り返す時期のこと。心理学では「質問期」とも呼ばれます。

人間の脳は3歳ごろまでに8割近くできあがる※と言われています。急成長した脳に生活に必要な情報をたくさんインプットするために質問し始めるのが「なぜなぜ期」です。

脳神経が発達を始める2歳ごろから「なに?」とモノの名前を知りたがり、その後発達段階が進むと「どうして?」とモノの仕組みを知りたがるように変化していきます。質問の傾向が変わってくるのは順調に成長しているサインです。

なぜなぜ期には大人が困るような質問も飛び出してきますが、根気強く誠実に向かい合うことで、子どもの「自分で考え学ぶ力」を育てることができます。

※参考:発育・発達について(日本スポーツ振興センター)

なぜなぜ期のピークと終わり

子どもの成長のためとはいえ、ずっと質問され続けるのはなかなか大変ですよね。なぜなぜ期のピークと終わりの目安を把握しておくと、少し気持ちが楽になるかもしれません。

なぜなぜ期は一般的に2~3歳くらいから始まり、思考力が高まる4~5歳ごろにピークを迎え、知識がある程度たまった5~6歳あたりに段々と落ちついてきます。ただし、個人差があるためこれはあくまで目安。その子のペースに合わせてあげることが大切です。

「なぜ?」が知的好奇心を育む

子どものなぜなぜ期は、知的好奇心に関わる3つの能力を発達させると言われています。できるだけ丁寧に答えてあげましょう。

想像力や思考力

「なぜだろう?」と疑問に思うことで「こうかな?」と想像したり、「アレはこうだけど、コレは違う?」と他のものと比較して考えるようになります。それを繰り返すことで自分で答えを探す力が身につきます。

探究心や学習意欲

子どもは好奇心が満たされると「もっと知りたい!」とさらに知識を深めたくなります。一つの物事をより深く調べたり、関わりのある事も含めて知りたいと思ったり、探究心や学習意欲の元になる感情が育まれます。

コミュニケーション能力

子どもは大人に質問しながらコミュニケーション方法を学びます。教えてもらえるやりとりを楽しんだり、自分の気持ちを伝えるために工夫したりしながら、自分の気持ちや考えを伝える練習をしているのです。

なぜなぜ期の子どもを伸ばすコツ

なぜなぜ期の子どもの能力を上手に伸ばすにはどうしたらいいのでしょう?質問に対応する時は4つのポイントを意識しましょう。

発達段階に合わせて答える

子どもの質問には発達段階に合った教え方をしてあげましょう。例えば言葉を覚えたて3歳前後の児童なら「ゴロゴロしてピカっと光るのはカミナリさまだよ」など楽しい擬音を交えながら分かりやすく伝えます。

思考力が育ってお話しも上手な4~5歳児なら「カミナリはとっても熱いから、近くの空気があっつい!って爆発して大きな音や光がでるんだよ」のように理解できそうな言葉に噛み砕いて仕組みを教えましょう。イラストや本を見せながら教えるのもおすすめです。

できるだけその場で答える

なかなか難しい場合もありますが、質問にはなるべくその場で答えましょう。後回しにすると子どもが好奇心を持った瞬間を逃してしまいます。学ぶ機会を失わせないために簡単でもすぐに答えることが大切です。

子どもの考えも聞いてみる

深い質問にはすぐに答えず「〇〇ちゃん・くんはどう思う?」と質問してみるのも一つの手。自分で考える機会を得ることで思考力や想像力が育まれます。「なるほどそうかもしれないね!でもこうかもよ?」と子どものアイデアを認めながら、色々な考え方をさせてあげましょう。

一緒に調べる

難しい質問や面白い質問は一緒に調べて、自分で答えを見つける経験もさせてあげましょう。早い段階で調べる楽しさを知ることは小学校以降の学習意欲にもつながります。本や図鑑を探して読む、実際にやってみるなど、楽しみながら疑問を解決するといいでしょう。

なぜなぜ期に避けたいNG対応

1日に何度も質問される「なぜなぜ期」は忙しい大人には負担が大きく、つい冷たい対応をとってしまうこともあるでしょう。しかし対応を間違えると子どもの気持ちを傷つけたり、信頼を損なうことにつながります。5つのNG対応を覚えておきましょう。

適当にあしらう・途中で切る

少し面倒に感じても「はいはい」「もうそれでいいんじゃない?」など適当に答えたり、「時間切れー」など途中で打ち切るのはNGです。思考力を伸ばす機会を失うだけでなく、きちんと答えてもらえない経験を繰り返してしまうと、自分の考えを伝えるのを諦めるようになってしまいます。

子どもの疑問や考えをからかう

子どもの疑問や考え方をからかって笑うような反応をしてはいけません。小さな子どもも「それはないでしょう」「なんで分からないの?」「何それ」などの言葉をかけられれば恥ずかしく感じます。考えを口にするのが怖くなってしまうかもしれません。

ごまかして答える

答えにくい質問でも「大きくなったら分かるよ」などのごまかしや、すぐに分かる適当なウソで終わらせるのはNG。ちゃんと答えなかったことは子どもに伝わります。「この人は真面目に向き合ってくれない」と感じさせてしまうと信頼関係が崩れかねません。

先回りして答える

子どものたどたどしい質問を待ちきれず、「こういうことでしょ!〇〇だよ!」と先回りして答えるのも避けましょう。一生懸命、伝え方を考えているところを遮ってしまうと思考力や表現力が育つ機会を失うことになります。

「〇〇についてのお話し?」「どこで見たの?」などヒントをあげながら、上手く導いてあげましょう。

質問に対して怒る・無視する

なぜなぜ期は同じ質問を繰り返したり、時と場所を選ばずに質問がきたりしますが、不快感を子どもにぶつけてはいけません。話しかけると怒られる・いつも無視されるようなことが続くと「拒絶された」と傷つき、普段の会話も減ってしまうかもしれません。

もし怒ってしまった時は「さっきは疲れてたんだ、ごめんね。」と、後からでも声をかけてあげましょう。

答えられない時の対策5パターン

なぜなぜ期の質問は内容も頻度もなかなかハードです。1人で何人もみている保育士さんや仕事や家事に忙しいパパママは、すぐに答えられない場面もありますよね。そんな時の対策をパターン別にご紹介します。

忙しくて今は答えられない

答えてあげたいけど今は手が離せない…そんな時は「これをやった後で教えるから少し待っててね」と優しく声をかけて待ってもらいましょう。今すぐではなくても、ちゃんと答える約束をするだけで子どもは安心します。

子どもの言葉にうまく直せない

小さな子どもが知っている言葉で物事を説明するのはとても難しいですよね。うまく伝わらない時は、本や写真を使って視覚で伝える他、実際に触れたり嗅いだり体験させるなどを試してみましょう。

大人でも難しいことを聞かれた

なぜなぜ期は大人にも難しい質問がたくさん飛び出してきます。そういう時は「先生も知らないんだよね、一緒に調べよう!」と正直に分からないことを伝えて一緒に調べましょう。「大人でも分からないことがある」というのも学びになります。

「空はどうして青いの?」などのなぜなぜ期によくある質問は、インターネットで子ども向けの回答が見つかる場合もあるので一度調べてみましょう。

子どもには言いにくい内容

「赤ちゃんはどうしてできるの?」などの性的な質問や、身体の特徴や障がいなどに関する質問には子どもに真実を答えていいものか迷いますよね。でも、小さなうちから正しく伝えることで当然のこととして抵抗なく受け入れられるようになります。

大切なことなのでゆっくり話せる場所で、丁寧に教えてあげましょう。子どもに分かりやすく描かれた絵本を探すのもおすすめです。

質問攻めに疲れてしまった

連日マシンガンのように質問が繰り出されて対応に疲れてしまう場合もあるでしょう。そんな時は「お口が疲れちゃったから、あと1つだけね」と先に終わりを伝えると効果的です。

または「〇〇ちゃんはどうしてだと思う?わかったら教えて?」と考えを促して時間を稼ぐ手もあります。

なぜなぜ期の答えは完璧じゃなくてもいい

なぜなぜ期は大切な成長のチャンスですが「子どもの質問には完璧に答えなくちゃ!」と気負いすぎる必要はありません。

たくさんの質問をしてくる子どもが求めているのは、完璧な答えよりも「自分とちゃんと向き合ってくれている」という実感です。

すぐに答えられなくても忙しくても、ちゃんと返事をしてくれること。分からないことを一緒に考えてくれること。そういったコミュニケーションの繰り返しで子どもの自己肯定感や信頼関係が育まれていきます。

子どもの気持ちを大切にしながら、無理のない範囲で一緒に楽しんであげましょう。

まとめ

2~3歳ごろから始まる子どもの「なぜなぜ期」は、脳神経の急発達に合わせて生きるための情報をつめ込もうとして起こります。思考力や表現力、学習意欲を育む大切な時期なので、できるだけ丁寧に答えてあげることが大切です。

とはいえ、忙しい保育士さんやパパママはじっくり向き合えない場面も多いでしょう。すぐに答えられない場合は「〇〇が終わったら教えるね」「後で一緒に調べてみよう」「〇〇君も考えてみて?」などの声がけをしましょう。

なぜなぜ期の子どもは大人とのやりとりを通じて、コミュニケーション能力を身につけ信頼関係を作り上げます。うっかり冷たい対応をとらないように注意しましょう。

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