【アンケート調査】保育士の年収は100〜300万円台が多かった!そして、約6割が給与に「満足していない」と答える結果に…。

【アンケート調査】保育士の年収は100〜300万円台が多かった!そして、約6割が給与に「満足していない」と答える結果に…。

子どもたちや保護者から「ありがとう」「助かったよ」と感謝されると、保育士になって本当に良かったと感じますよね。大変なこともありますがやりがいも大きく、社会的なニーズも高い仕事です。その一方で、以前から「給与が少ない」「待遇が良くない」といった労働環境の問題も指摘されています。

そこで本記事では、保育士の労働環境の実態とその課題点について、株式会社マイナビが実施したアンケート調査『保育士白書(2023年度版)』をもとに、一部データを抜粋してご紹介します。

※『保育士白書(2023年度版)』は、約300名の保育士と約100の事業所を対象に、2023年5月から8月に実施されたものです。

雇用形態について

「正社員・正職員」が6割、「パート・アルバイト」は3割弱

まず、雇用形態について聞いたところ、最も多い回答が「正社員・正職員」の60.1%でした。

その次に多かった勤務形態は「パート・アルバイト(扶養の範囲外)」で14.3%、そして「パート・アルバイト(扶養の範囲)」で13.0%と続いており、「パート・アルバイト」でまとめると全体の約27.3%を占めます。その一方で、「契約社員」や「派遣社員」という回答は少数に留まりました。

\アンケートで寄せられた声/

  • 「パートだと正社員と同じ仕事をしても昇給がなかったり、ボーナスがなく割にあわない」(30代)

給与について

「100万円未満」が最も多いが、勤務先によってばらつきがある

次に、現在の年収について尋ねたところ、「100万円未満」という回答が最も多く、全体の12.6%を占めています。次に多かった回答は「200~224万円」で11.6%、「300~324万円」で10.6%となっています。

「200万円台」と「300万円台」がそれぞれ3割ほどを占めていますが、その一方で「500万円以上」という回答も3.7%ほどあり、年収にはばらつきが見られます。

なぜ金額に差が生まれるのかは、勤務先の給与体系が異なるためだと考えられます。たとえば、公立の保育園と私立の保育園では給与額は異なります。また、社会福祉法人が運営しているか、株式会社が運営しているかといった、運営母体や施設の規模なども給与に影響するのです。

\アンケートで寄せられた声/

  • 「学校法人全体で定期的に給与の見直しがされていて、10年以内に2~3回、全職員の基本給の賃上げが行われていた」(30代)
  • 「公立と私立の給与の差がありすぎて、転職する勇気が持てない。」(30代)
  • 「園によって条件に差がありすぎる。保育士は常に働いているし、常に気を張っていることを雇う側には知ってほしい」(40代)

給与に”満足していない”という声が約6割を占める

それでは、保育士たちはこの給与額についてどのように思っているのでしょうか?

「どちらかといえば満足している」と答えた保育士は26.6%で、最も多い回答となりました。また、「とても満足している」と「満足している」を合わせると、”満足している”と答えた人は40.9%に達します。しかし、「全く満足していない」「満足していない」「どちらかといえば満足していない」を合わせると59.1%で、過半数となります。

つまり、給与に”満足している”人よりも、”満足していない”人のほうが多いのです。

\アンケートで寄せられた声/

  • 「命を預かる仕事に対しての給与が見合っていないため、賃上げするべき。」(30代)
  • 「正社員は給与が上がるのに、パートの給与はほとんど上がらない。」(30代)
  • 「待遇改善に関して、正社員は以前より良くなっていると思う。ただ、その待遇は低賃金で抑えられている直接雇用の非常勤職員によって支えられている面も否定できないのではないでしょうか。」(50代)

特に「賞与」「月収」「基本給」の改善を求める声が多かった

先ほどのアンケートで、”満足していない”と答えた人たちに、改善してほしい項目について聞きました。その結果、最も多く挙げられた項目は「賞与額」で、51.7%と半分を占めています。次いで「月収額」の46.6%、そして「基本給額」の44.9%と続き、この3つが突出する結果となりました。

つまり、「手当」も大切な項目ではありますが、それ以上に「賞与」や「月収」「基本給」を重視する人が多いことがわかります。

まとめ

今回は保育士の「雇用形態」と「給与」を中心に見ていきました。アンケート調査からわかったことは以下の通りです。

  • 正社員が多いにもかかわらず、給与水準が低い。
  • 保育士の多くが現在の年収額に満足していない。
  • 手当よりも、賞与、月収、基本給の改善を求める人が多い。

保育士が安心して働くことができるように、労働環境を整えることがとても大切です。政府は2013年から補助金制度「処遇改善手当」を実施しています。「ほいくらし」でもこのテーマを取り上げているので、ぜひ下記コラムもご覧ください。

≫保育士の処遇改善手当、私はもらえる?対象者や金額、課題について解説

転職エージェントを探すなら、マイナビ保育士の転職支援サービスがおすすめです。保育園に詳しいキャリアアドバイザーがきめ細かなサポートを無料で行います。

この記事をSNSでシェア
CATEGORY :