子どもに教えたい「ワンヘルス」とは?理解が深まる書籍『僕は猛禽類のお医者さん』が発売

<情報PICKUP>こちらは傷ついた猛禽類の保護活動をしている獣医さんの書籍です。内容は大人向きですが、動物やお医者さんは子どもにもなじみがあるので、読後に「こんな本読んだよ」と話せば楽しんでくれるかも。(ほいくらし編集部)
動物保護や環境保全に思いをはせる一冊
11月3日は「ワンヘルスの日」です。ご存知でしたか? ワンヘルスとは、人間、動物、環境の健康が互いに密接に関わり合っているという考え方です。例えば、コロナウイルス感染症の流行も、人と動物との居住空間が重なり、接触する機会が増えたことが一因だと言われています。このように、ワンヘルスは社会や環境の問題を紐解くキーワードとなっています。
子どもには少し難しいテーマですが、今の時代に合った情操教育のためには、まず保育者や親がいろいろな取り組みを知り、伝えていくことが大切です。
そこで今回は、ワンヘルスの考え方を知ることができるぴったりの一冊をご紹介します。『僕は猛禽類のお医者さん』(齊藤慶輔/著・KADOKAWA刊)です。
こちらは、北海道釧路市にある「 猛禽類医学研究所」の代表・獣医師の齊藤慶輔さんがが、傷ついた猛禽類を保護し、治療する日々を描いた一冊。
著者は、交通事故や風力発電機の風車に巻き込まれた事故、さらには鉛弾が原因の鉛中毒などさまざまな理由で傷ついた猛禽類の救護に奮闘しています。こうした活動は、自然環境を守り、生態系全体のバランスを守ることにもつながるので、まさにワンヘルスの考え方を体現しています。さらに、著者の猛禽類保護にかける思いや、それを支える人びととのつながりを通して、「本当の共生」とは何かを問いかけてくれる内容となっています。
編集者コメント
野生動物医として活動する齊藤慶輔先生の原点は、幼少期を過ごしたフランスで自然や動物を相手に遊んだ思い出だそうです。日本ではフィールドワークの機会が少なく、「自然を大切にしましょう」という呼びかけだけでは伝わりにくいかもしれません。斎藤先生は小中学校の教材や野鳥のイベントに登場し、子どもたちの「動物と一緒に暮らしていきたい」という思いを育む話をしています。ワンヘルスデーに、本書が野生動物とのより良い共生を考えるきっかけになったらうれしく思います。
編集:川田央恵さん(KADOKAWA)/編集協力:金子志緒さん
▶️『僕は猛禽類のお医者さん』
著:齊藤慶輔 発行:KADOKAWA
定価:1,760円(税込)発売日:10月30日
KADOKAWA書誌紹介ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/322404000757/
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