【専門家監修】「自分の人生がつまらなく、価値がないように感じます」|心理カウンセラー 中島 輝

誰しも自分に自信をなくしがちなときはあるものですが、そんな状態を解消するポイントは、「他人と自分とを比べ過ぎず、自分の価値をあらためて見つめること」だと心理カウンセラーの中島 輝さんは語ります。つい否定的になりがちな気持ちを変える効果的なエクササイズとともに、自分に自信を持つための方法を紹介します。
「自分の人生に価値がない」と思ったときの対処法
自分の人生が人よりもつまらなく、価値がないように感じます。
心理カウンセラー 中島 輝さんからの回答
世の中に、あなたと同じ顔の人がいますか? いや、そんな人はいません。あなたはすでに、人とは違うあなただけの価値を持っています。まったく別の人なのに、同じ価値を持つ必要はありません。まず、この事実を知っておいてほしいと思います。
そのうえで、人間はもともと人と比べる習性を持つ生き物です。これは脳神経科学などの実験であきらかになっており、その習性のために、世の中には他人との区別や差別が生じるわけです。問題は、それを「しすぎている」自分がいるということ。
そんな状態をさけるには、まず「自分が思っている以上に、人はそれほどあなたを見ていない」という前提に気づくことが大切です。また、「あなたが考えるほど、相手はあなたを悪くも思っていない」ことを認めることも必要です。要するに、他人はそんなに深くあなたのことを考えてはいないのです。
そこで、他人に意識を向けすぎるのではなく、「自分の価値」をあらためて思い出すことが大切です。
自分をつまらなく感じるのは、自分を否定している状態です。自分に否定や嫌悪の気持ちを感じると、次は「自分には価値がない」と思いがちになります。そうして、自己否定の感情がどんどん広がっていきます。
さらに、自分を否定し出すと、自分への攻撃がはじまるといわれます。否定した瞬間に自分自身を攻撃して、マイナス方向へと追いこんでしまうのです。そんな場合には、そのたびに「それは本当?」と、自分に反論すると効果があります。自分の攻撃をはね返していくわけです。
《自分に反論するエクササイズ》
➊否定的な考えが浮かんだら、その考えを紙に書き出しましょう。
➋その考えに対して、真っ向から反論してみましょう。
たとえば、「あの人はわたしをつまらないと思っている」という考えが浮かんだら、それに対して、「でも人って自分に夢中だから、他人のことなんて考えてないのでは?」と反論するわけです。
これは、オーストリアの精神科医であるヴィクトール・フランクルが編み出した心理療法をベースにした方法で、感情を上手に扱う力を養うことができます。 あなたがどれだけ自分を否定しても、あなたの心臓はいつも鼓動を打ち、暑くなれば汗をかき、寒くなれば鳥肌が立ちます。誰がなんといおうと、あなたの心と体は、あなたの価値を認めているのです。
中島 輝さんからのワンポイントアドバイス
構成/岩川悟(合同会社スリップストリーム) 写真/川しまゆうこ
※この連載は、『自己肯定感が高まる うつ感情のトリセツ』(きずな出版)をアレンジして掲載しています。
自己肯定感が高まる うつ感情のトリセツ
著者名:中島 輝
出版社:きずな出版 2022年4月発売
自己肯定感アカデミー(https://ac-jikokoutei.com/)