認可保育園とは?働くメリットと向いている人を紹介

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認可保育園は国が定めた厳格な基準を満たしたうえで、各都道府県知事から認可を受けなければなりません。基準となる条件が厳しい分、職場環境や給料などの待遇面で恵まれているケースが多いため、保育園で働きたい人に人気が高い職場です。

そこで今回は、認可保育園の概要と認可外保育園・認証保育園との違い、認可保育園の仕事内容について解説します。認可保育園で働くメリット・デメリットや、向いている人の特徴も紹介するため、勤務先として興味のある人はぜひ参考にしてください。

認可保育園とは?認可外保育園との違いや特徴を解説

認可保育園とは、児童福祉法に基づいて国が定めた基準を満たし、かつ各都道府県知事が設置を許可した保育園のことです。厚生労働省管轄下の児童福祉施設に分類され、主に公費で運営されています。

国が定める設置基準には、以下の項目があります。

  • 保育室・園庭などの広さ
  • 対象となる児童の年齢・定員
  • 保育士などの職員数
  • 職員の保有資格
  • 給食設備
  • 防災管理
  • 衛生管理

自治体によっては上記以外に複数の条件が課されていることもありますが、国の基準を下回らないことが前提です。

保護者の家庭環境や仕事の状況を踏まえて入所の可不可が判断され、希望した保育園に入れなかったり選考に漏れたりする競争倍率の高さが認可保育園の特徴です。

開所時間は原則11時間までとなっているため、勤務が深夜に及ぶケースは滅多にありません。

1. 認可外保育園との違い

認可外保育園は、認可保育園となる国の基準を満たしていない、あるいは運営方針によってあえて申請していない保育園の総称です。

以下のような保育施設が認可外保育園に該当します。

  • 企業型保育所
  • 院内保育所
  • 一時預かり
  • ベビーホテル
  • ベビーシッター

施設の広さや人員配置、運営時間に厳格な基準が設定されている認可保育園とは異なり、「認可外保育施設指導監督基準」に則っていれば比較的自由度が高いことが認可外保育園の特徴です。

そのため、園庭が確保できないビルの1室や高架下に、夜間・24時間保育を行う認可外保育園を開設することもできます。延長保育や休日保育に柔軟に対応できることから、認可外保育園には多くの需要があります。

経営する民間事業者が自由に金額を設定できるため、認可保育園と比較して保育料が高い認可外保育園は少なくありません。

また、幼児教育無償化の恩恵を受けられる条件が異なり、支援額にも上限があります。

2. 認証保育園との違い

認証保育園は、大都市ならではの地域特性や保育ニーズを考慮し、補助金を投入したり多様な企業の参入を促したりすることで待機児童の削減を目的とした、東京都独自の制度です。

認可保育園となる基準を満たしていなくても、東京都が定めた独自の基準を満たすことによって「認証」を得ることができます。

認証保育園には、駅前に設置することを基本とした「A型」と、小規模で家庭的な保育を目指す「B型」の2種類があります。

認証保育園が認可保育園と異なる点は以下のとおりです。

  • 0歳児保育を実施している
  • 0歳児・1歳児に対する基準面積が削減されている
  • 上限付きで保育料を自由に設定できる
  • 保育園と保護者間で直接契約・支払いができる
  • 13時間以上の開所が義務づけられている
  • サービス内容の公開が義務づけられている
  • 「認証書」と「適合証」の提示が義務づけられている

認証保育園は東京都独自の基準であり、国の定めた基準は満たしていません。そのため、分類上は認可保育園でなく認可外保育園の一種となります。

認可保育園における仕事内容

認可保育園はさまざまな保育施設の中で標準的な形態であるため、仕事内容は一般的な保育士の仕事と同じです。

保育士の仕事は、子ども相手の保育仕事と保育以外の仕事に分かれます。

子ども相手の仕事・身の回りの世話
・健康状態の監督
・基本的な生活習慣の教育
・社会性の育成
・道具の適切な使い方の指導
保育以外の仕事・教材の研究
・制作物の作成
・行事の準備・飾り付け
・保育日誌・連絡帳の記入
・おたよりの作成
・指導計画案の作成
・報告書の作成
・保護者との連携

認可保育園における、おおまかな一日の流れと仕事内容は以下のとおりです。

時間仕事
~8:00・引継ぎ
・連絡事項の確認
8:00~9:00・登園
・保護者対応
・自由遊び
9:00~10:00・朝の会
・通常保育
10:00~11:30・散歩
11:30~12:30・給食
12:30~13:00・片付け
・歯磨き
・排泄手伝い
13:00~15:00・昼寝
・書類仕事
・日誌作成
・制作準備
15:00~16:00・おやつ
・通常保育
16:00~・帰りの会
・順次降園
・保護者対応
・延長保育

年間行事や子どもたちの誕生日が重なった月などは、通常業務以外に残業や持ち帰り仕事が発生する可能性があります。

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認可保育園で働くメリット・デメリット

どの形態の保育園で働く場合にもメリット・デメリットは存在するため、認可保育園だから確実によい・悪いということは言えません。保育士本人の希望や各保育園の環境によって、合う・合わないといった問題も生じます。

まずは、認可保育園で働くメリット・デメリットを把握しましょう。

認可保育園で働くメリット
・働きやすい環境が整備されている
・人材育成に力を入れている保育園が多い
・給料などの待遇面で有利な職場が多い

職員の配置基準や開所時間などが厳格に定められている認可保育園は、人手不足や残業過多に陥りにくい傾向です。また、運営費に余裕があるため保育士の育成にも力を入れやすく、収入面や福利厚生などの待遇面で安定している保育園が多くあります。

認可保育園で働くデメリット
・働き始めるまでのハードルがやや高くなっている
・個性的な養育方針の保育園が少ない傾向にある

認可保育園は保育士からの人気が高く、公立の場合は採用に年齢制限が設けられていることから、必ず希望する保育園で働けるとは限りません。

また、国の基準から逸脱できないため、独自色は出しにくい傾向です。

認可保育園で働くことが向いている人

認可保育園には人材に余裕があるケースが多く、開所時間にも制限があります。人材の育成に力を入れている保育園に勤務できれば、さまざまな経験を積めるでしょう。運営費の多くが公費で賄われており、保育士の雇用状態が安定していることも認可保育園の特徴です。

そのため、ある程度決まった生活リズムを保ちたい人や、保育士として大きく向上したい人、給料や待遇面を重視する人に認可保育園は適していると言えるでしょう。

また、公立の認可保育園は採用されるまでのハードルがやや高めですが、公務員として採用されるため、長期間働き続けることを希望する人に向いています。働きながら管理職などにチャレンジしたい人は、私立の認可保育園を探すとよいでしょう。

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まとめ

認可保育園とは、児童福祉法で定められた基準を満たしたうえで、各都道府県知事からの認可を得た保育園です。国の認可を受けていない保育園を総称して認可外保育園と言い、東京都が独自に設けている認証保育園も認可外保育園に含まれます。

認可保育園での仕事は、一般的な保育園の仕事と同じです。保育環境に優れ、働きやすく待遇面で有利な職場が多いため、採用に至るまでのハードルは決して低くありません。

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