ペープサートとは|題材の選び方・作り方から子どもに楽しんでもらうコツまで解説

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紙人形劇の一種であるペープサートは、子どもたちからも人気の高い保育教材で、多くの保育園で活用されています。ペープサートを実践したことがないものの、子どもたちに楽しんでもらうためにペープサートについて詳しく知りたい人もいるでしょう。
そこで今回は、ペープサートの概要から、ペープサートのメリット、ペープサート作り方・題材の選び方、実践のコツまでを紹介します。保育士のスキルとしてペープサートの詳細を知っておきたい人や、これからペープサートを保育現場で実践してみたい人は、ぜひ参考にしてください。
ペープサートとは?
ペープサートとは?
ペープサートとは、ペーパーパペットシアター(paper puppet theater)を短縮した言葉で、幼児向けの紙人形劇のことです。表と裏に異なる絵が描かれた紙人形を用いて、表現豊かな紙人形劇を演じられることが特徴と言えます。
江戸時代から存在する写し絵と呼ばれる影絵芝居から派生した立絵が起源となっており、永柴孝堂氏により改良されたものが現代のペープサートとなります。
ペープサートを保育に取り入れるメリット
ペープサートは子どもたちから人気が高く、保育現場でもよく活用されている保育教材です。ここでは、ペープサートを保育に取り入れるメリットについて解説します。
子どもが興味を持ってくれる
ペープサートは、紙人形の表裏を活用することで、表現力豊かな動きのある劇を演じることができます。そのため、絵本や通常の紙芝居よりも子どもたちの興味や関心を集めやすいことがメリットです。
子どもたちを飽きさせずにストーリーを展開できるため、話の内容を伝えやすく理解度を高めることができます。子どもたちが集中してくれない場合や落ち着いてくれない場合でも、ペープサートであれば集中して楽しんでくれるでしょう。
どの場所でも実践できる
ペープサートは大掛かりな準備を必要とせず、簡単な準備で実践できることが特徴です。背景・舞台を使用しない場合は、屋外でも実践することができます。
子どもたちの様子を見ながらいつでもタイミングを見計らって実践できるため、子どもたちの気分転換を行いたい場合や、集中してほしい場合に活用することが可能です。舞台や背景を使った本格的な劇から、簡単な童話の読み聞かせまで幅広く活用できる汎用性の高さは大きなメリットと言えるでしょう。
【年齢別】ねらいを活用した題材の選び方
ペープサートの題材を選ぶ場合は、子どもたちがストーリーを理解して楽しめるように、年齢別のねらいを考慮して題材を選ぶことが重要です。適切な題材を選ぶことで、劇として楽しめるだけではなく、子どもの知識や想像力を養うことができます。
ここでは、年齢別のねらいと年齢に応じたおすすめの題材について紹介します。
【1~2歳】想像力を育てる
1~2歳頃の子どもたちは、言葉を覚え始めたり、周囲のことに関心を持ち始めたりする時期です。この時期の子どもたちには、下記のようなねらいを設定しましょう。
- 想像力を育てるきっかけを作る
- 興味の対象を広げる
- 知識や言葉を増やす
1~2歳頃の子どもたちに適したペープサートの題材としては、シンプルで分かりやすい下記のようなものが挙げられます。
- シルエットクイズ
- だるまさん
- うたあそび
視覚的に変化が分かりやすい紙人形を用いて、難しい言葉を用いないことが実践上のポイントとなります。
【3~4歳】空想力を育てる
3~4歳頃の子どもたちは、知識やボキャブラリーが増えて好奇心も高まってくる時期です。この時期の子どもたちへのペープサートでは、下記のようなねらいを設定するとよいでしょう。
- 想像力
- 空想力を養う
- 知的好奇心を刺激する
- 物事や言葉に対する理解を高める
3~4歳頃の子どもたちには、下記のような定番の昔話や身の回りの指導を題材とすることがおすすめです。
- 食育
- 栄養教育
- 歯磨き
- 手洗い
- 着替えなど生活習慣の指導
- グリム童話
- イソップ童話などの童話
- 日本昔話
いずれの題材も、複雑な内容を選択すると理解や集中が難しい場合があるため、登場人物が少ない分かりやすい物語や、シンプルな教育・指導を行うことがポイントです。
【5~6歳】言語化能力を育てる
5~6歳頃の子どもたちは、知識やボキャブラリーが増えて、対話力や理解力も高まってきています。この時期の子どもたちへのペープサートでは、成長を促すために少し高度なねらいを設定してみることがおすすめです。
- 想像力
- 空想力を高める
- 言葉の理解力を高める
- ストーリーについて考える力を養う
題材の選定についても、子どもの成長を期待して、やや複雑な題材や難しい題材を選ぶとよいでしょう。
- ストーリーが少し複雑な物語や童話
- 子どもたちに人気のアニメ
- 子どもたちからのリクエストのある作品
子どもたちからのリクエストに応えて題材を選定したり、オリジナルストーリーの題材を作ってみたりすることも、想像力や思考力を養うよい機会となります。また、子どもたちの言語化能力を養うために、劇が終わった後にストーリーや内容についての感想や気付いたことの発表会を行うこともおすすめです。
ペープサートの作り方|必要な材料
ペープサートに使用する紙人形は、身近な材料を用いて簡単に作ることができます。ここでは、ペープサートの作り方の手順と必要な材料について解説します。
必要な材料・道具
- 厚手の丈夫な紙(厚紙・画用紙など)
- 着彩用の色画用紙・持ち手となる棒(割り箸・竹串・ストローなど)
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
- 色マジックペン
作り方の手順
- 紙人形の台紙となる厚手の紙をカットして、同じ形・サイズの台紙を2枚作成します。
- 2枚の台紙に異なる人形のイラストを描き、色画用紙と色ペンでイラストを装飾します。
- 片方の台紙の裏面中心に持ち手となる棒をセットして、セロハンテープで固定します。
- 片方の台紙全体にのりを塗り、もう片方の台紙を貼り合わせ、空気を抜いて接着します。
- のりで紙が反らないように重石となる本などを載せて、不要な部分をカットすれば完成です。
ペープサートを子どもに楽しんでもらうコツ
ペープサートを子どもたちにより楽しんでもらうためには、演じ手である保育士の工夫やテクニックが鍵となります。ここでは、子どもたちがより楽しめるペープサートを演じるコツを紹介します。
入念に準備する
ペープサートを効果的に演じるためには、入念な準備を行うことが大切です。紙人形の仕上がり・劇の題材・舞台の見やすさ・セリフ・BGMなど、事前準備をしっかり行うことで内容の充実した楽しい劇を演じることができます。子どもたちに披露する前に、保育士同士で子ども目線での確認を行うと、より完成度を高めることができるでしょう。
紙人形の動かし方を工夫する
ペープサートは、紙人形の動かし方次第でキャラクターの魅力や劇の楽しさが大きく左右されます。そのため、楽しいペープサートを演じるためには、保育士がテクニックを磨くことが重要です。
- 感情表現が大きな場合は紙人形を大きく動かす
- 紙人形の反転は素早く一瞬で行う
- セリフの強弱や声色を意識する
取り扱う題材に合った紙人形の動かし方を行うことで、子どもたちに伝わりやすく楽しいペープサートを演じることができるため、ぜひ意識しておきましょう。
まとめ
ペープサートは、表裏異なる絵柄の紙人形を用いることで、表現豊かな劇を演じられることが特徴の紙人形劇です。子どもたちに楽しんでもらいたい場合や、ストーリーの理解度を高めたい場合には非常に適していると言えるでしょう。
ペープサートは多くの保育園で活用されている実績があるため、まだ実践経験がない保育士は、実践方法を身に付けておくことをおすすめします。
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