文化の日の意味とは?子どもと古き良き日本の文化に触れるアイデアも

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文化の日は、日本における祝日のひとつです。当たり前のようにカレンダーに記されている文化の日が、どのような意味を持つのか知っている人は少ないでしょう。また、文化の日の意味を理解したうえで、子どもたちとどのように過ごすべきか考えている保育士・保護者もいるのではないでしょうか。

当記事では、文化の日の意味や由来を解説します。子どもと一緒に文化の日を過ごすアイデアも紹介するため、文化の日について詳しく知りたい人や、どのように楽しむべきか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

文化の日とは?文化の日の意味・由来を解説!

文化の日は、毎年11月3日と決まっており、曜日によって日付は動きません。日本では、「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって祝日が定められており、各祝日には意味があります。

文化の日の意味は、「文化活動をすすめること」です。学びを促進するために過ごすことが趣旨となっており、多くの場合は、友達や家族で文化・芸術に関連したイベントを行います。

1. 文化の日の由来

文化の日の由来や、制定までの社会的な背景を紹介します。

文化の日は、1946年11月3日に日本国憲法が制定されたことをきっかけに、2年後の1948年に祝日法によって定められました。日本国憲法は平和と文化を尊重して作られているため、憲法の意義を最大限に反映した祝日だと言えます。

元々、11月3日は明治天皇の誕生日であり、「明治節」と名付けられた祝日でした。新しい祝日を定めるにあたって、戦前の明治節がそのまま文化の日として残った形です。

当時は、憲法公布日である、11月3日を建国記念日にする動きもありました。しかし、日本を占領していたGHQが、戦前に生まれた天皇の誕生日を建国記念日とすることに反対し、文化の日となった経緯があります。

ただし、近年は「文化の日」の名称を「明治の日」にしようとする運動もあります。2018年12月には、自民党の有志議員によって結成された「明治の日を実現するための議員連盟」が、明治の日に変更する旨の祝日法改正案をまとめました。明治時代を近代化のはじまりと位置づけ、日本の発展を振り返る日とする狙いがあります。

【保育士・保護者向け】子どもと一緒に文化の日を楽しむアイデア

子どもから、「文化の日がどのような日なのか」を聞かれる保育士や保護者は多いでしょう。文化の日の意味を問われたら「日本の文化を勉強する日」である旨を伝えることがおすすめです。文化の日の意味を伝えたら、実際に子どもと一緒に文化の日を楽しんでみてください。

ここでは、子どもと一緒に文化の日を楽しむためのアイデアを、いくつか紹介します。

1. 昔の遊びをする

子どもと一緒に文化の日を楽しむなら、日本で昔から親しまれている遊びをすることがおすすめです。現代における遊びや暮らしのヒントとなっているものも多く、子どもにとって多くの発見があるでしょう。昔の遊びの例は、以下のとおりです。

●あやとり
あやとりは、紐さえあれば遊べる手軽さが特徴的です。輪のようにした紐を両手の指に通しながら、さまざまな形を作って遊びます。お手本を見ながら正確に作ることはもちろん、自由な発想で形を作ることも楽しみ方のひとつです。原則的な使い方がないため、子どもの創造性が磨かれるメリットもあります。

竹とんぼ
竹とんぼは、竹で作ったとんぼ型のおもちゃを、てのひらで回して高く飛ばす遊びです。竹をカットするだけで簡単に作れる一方で、切り方によって飛び方が異なるため、高く飛ばすために試行錯誤しながら作る楽しみがあります。また、ストローや紙パックを使えば、簡易的な竹とんぼも作成可能です。

●コマ回し
紐をコマに巻き付けて勢いよく回し、何秒回せられるか、もしくは相手のコマとどちらが長く回っていられるかなどを楽しむ遊びです。腕の力を抜いて腰を使うことで、コマが長い時間回ります。何度も練習するうちにコマの勢いや回転数が上がるため、遊ぶ中で楽しさが増すでしょう。

●おしくらまんじゅう
おしくらまんじゅうは、みんなのお尻をくっ付けて押し合う、シンプルな遊びです。「おしくらまんじゅう、押されて泣くな」と掛け声をかけながら押し合います。年代や性別に関係なくみんなで楽しめる点が特徴です。
ただし、力の差があり過ぎると怪我につながるため、大人はなるべく力を調整してください。

●缶蹴り
缶蹴りは、かくれんぼと鬼ごっこを組み合わせたような遊びです。最初に鬼と子を決め、子の1人が缶を遠くに蹴ります。その間に子は隠れ、鬼が缶を元の位置に立てたらスタートです。鬼が子を見つけた場合、競争しながら先に缶を踏んだほうが勝ちです。子は鬼の動きを見ながら自由に出てきて缶を踏むこともできます。

昔の遊びで使うおもちゃは、一つひとつ手作りすることがおすすめです。家にあるものを使えば無料で作れるうえに、指先の使い方や創造性を養えます。おもちゃへの愛着も湧くため、遊びの楽しみが増すでしょう。

秋は、さわやかに晴れた天気が特徴的な季節です。文化の日が晴れた場合は、ぜひ外で子どもと一緒に遊んでみてください。

2. 習字をする

日本で古くから親しまれている「習字」もおすすめです。特に小さな子どもは習字そのものを行った経験がないことも多く、強い関心をひけるでしょう。

習字は、一般的に正月の行事として、自分が好きな言葉や目標などを書くことがあります。保育園に通う小さな子どもが習字を楽しむためには、簡単な言葉を書いたり、絵を描いたり簡易的にすることがポイントです。

ひらがなを理解していない1歳~3歳の場合は、お手本を用意したうえでお絵描きを楽しむ形式が良いでしょう。4歳以上は文字を書ける子どもが増えるため、子どものレベルに応じた文字を書いて楽しんでください。

3. 美術館・博物館へ行く

美術館・博物館に行くことも選択肢のひとつです。新たな発見が得られるため、子どもにとって貴重な日となるでしょう。

美術館・博物館に行く際は、子どもが興味を持ちやすいテーマを選ぶことがおすすめです。たとえば、恐竜や昆虫、動物の博物館であれば、小さな子どもでも楽しく学べます。日本文化や歴史を取り扱った博物館であれば、小学校高学年も楽しめるでしょう。

美術館・博物館に行った後は、学んだことや感じたことを子どもに聞いてみてください。子どもにとって有意義な時間だったかを確認できます。

なお、美術館・博物館は予約制をとっている場合もあります。特に文化の日は混雑しやすいため、ホームページなどで情報を確認し、必要に応じて予約したうえで入館してください。

4. 歌舞伎を見る

歌舞伎を見ることも、文化の日の過ごし方として最適です。ここでは、特におすすめの演目を紹介します。

●勧進帳(かんじんちょう)
勧進帳は、あらゆる演目の中でもトップクラスの人気を誇っています。源義経が京都から平泉(岩手)に向かう道中を描いた演目です。

●暫(しばらく)
歌舞伎十八番のひとつである「暫」は、鎌倉権五郎景政が、悪党・清原武衡を倒すシンプルで迫力がある演目です。子どもでも高確率で楽しめるでしょう。

●義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
源氏と平氏による戦により死亡したと思われていた平氏の武将が、源氏に対する復讐を進める物語です。演目は全5段で構成されています。

●連獅子(れんじし)
連獅子は、歌舞伎界で有名な演目のひとつです。狂言師の右近と左近が、親獅子・子獅子としてステージ上で舞う姿は、どの年代でも楽しめるほど迫力があります。

●東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)
民谷伊右衛門の妻・お岩は、毒薬によって顔が歪んでしまいます。その後、お岩は顔が歪んだことを理由に捨てられ、民也伊右衛門に恨みを抱いたまま死亡してしまいました。東海道四谷怪談は、幽霊となったお岩の復讐を中心とした演目です。

近年では、人気のアニメを取り入れた歌舞伎もあるため、子どもを含めた幅広い年代で楽しめます。演目を確認する際は、どのようなアニメがあるのかも注目してみてください。

まとめ

文化の日は毎年11月3日と決まっており、「文化活動をすすめる日」としての意味を持ちます。元々は日本国憲法の制定日であり、文化や平和を尊重する意味合いで設けられました。

当記事では、文化の日に子どもと過ごす方法として、「昔の遊び」「習字」「美術館・博物館」「歌舞伎」の4つを紹介しました。ぜひ、文化の日の過ごし方を検討する際の参考にしてください。

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