保育士の職業病!? 声枯れを明日までに治す方法はある?大切な行事に間に合わせるには
保育士は、子どもたちの前で歌ったり絵本を読み聞かせたり、毎日常に声を出しています。そのため、声枯れに悩む人も多いのではないでしょうか? 「お誕生日会の司会を任されている」「保育参観で挨拶をする」など、予定がある日の前日に声が枯れてしまうと本当に慌ててしまいますよね。
そこでこの記事では、保育士の職業病ともいわれる声枯れの原因や、声枯れを治すためにできることを解説します。
声枯れの原因3選
保育士の声枯れには、以下のような3つの理由が考えられます。思い当たることはありませんか?
大きな声を出しすぎた
保育士は、毎日子どもたちの賑やかな声に囲まれているため、ときに大声を出すことがあります。クラスの子どもたちがなかなか話を聞いてくれないときはもちろん、園児全体に行事指導をおこなうときなど…。よく通る声を簡単に出せればよいのですが、声質には個人差があります。慣れない大声を無理して出し続けることが、声枯れの原因となってしまう可能性も少なくありません。
風邪を引いてしまった
冬場や季節の変わり目など、風邪が原因で声が枯れてしまうこともあるでしょう。子どもと生活を共にする保育園では、常に感染症のリスクが伴います。さらに、寝不足や疲れにより免疫力が低下しているときは、感染しやすくなってしまいます。なお、声帯のポリープや喉頭がんなども同じく声枯れの症状があるため、自己判断は禁物です。
お酒を飲みすぎた
お酒が好きな人は、飲みすぎたことによる声枯れが原因と考えられます。アルコールは体内の水分を奪ってしまうこともあり、知らず知らずのうちに喉が乾燥してしまっているのかもしれません。また、強いお酒を過度に摂取することにより、刺激で喉が炎症している可能性も。
明日までに! 声枯れを治すためにできること11選
うまく声がでないときは、仕事を休んで安静にするのが1番です。しかし、声が枯れているだけではそう簡単に休めないものですよね。そこでここからは、声枯れを治すためにできること11選をご紹介します。
間に合うなら病院へ行く
声枯れをいち早く治すには、病院を受診して適切な薬を処方してもらうのが1番の近道です。痛み止めや抗生剤など、症状に合った薬を処方してもらえます。声枯れを早く治すべき事情があるなら、すぐに近隣の病院を調べて受診することをおすすめします。
内服・外用の市販薬を活用する
遅番など、どうしても病院受診に間に合わない場合は、症状に合った市販薬を頼りましょう。錠剤やトローチ、スプレーなど、さまざまな商品があります。可能であれば、薬局の薬剤師に相談してもよいでしょう。
こまめに水分補給をおこなう
声枯れの原因には、喉の乾燥もあります。喉を潤して声を出しやすくするため、こまめな水分補給を心がけましょう。なお、冷たすぎるものや熱すぎるものは喉に負担があるためNGです。常温または少し温かい飲み物を選ぶことが大切です。
声を出さないように過ごす
声枯れを治すための近道は、声を出さないように過ごすことです。枯れていることに気づきながらいつも通りの声を出そうとすると、声枯れを悪化させてしまう恐れがあります。少し声がでる状態でも、ほかの保育士に依頼して極力声を出さないように過ごしましょう。
こまめにうがいをする
うがいは、喉に付着した菌やウイルスを洗い流す効果があります。とくに、専用のうがい薬を使用することで、殺菌・消毒効果が期待できます。こまめにうがいをおこなうことで、早期改善を目指しましょう。
アルコールやタバコを控える
アルコールやタバコは、喉に刺激を与えてしまう可能性があります。毎日お酒を飲んだり、タバコを吸ったりしている人には辛いとは思いますが、声枯れが治るまで控えましょう。代わりに、飴を舐めて喉を潤してみてはいかがでしょうか?
部屋を加湿して乾燥を防ぐ
乾燥は、声枯れの天敵です。加湿器を使用して、乾燥を防げるよう努めましょう。自宅に加湿器がない場合は、濡らしたタオルを室内に干しておくだけでも、同じような加湿効果が期待できます。
湯船に浸かるなど体を温める
湯船にしっかり浸かり、体を温めるのもおすすめです。湯気を吸い込むことで喉の乾燥が和らぎ、声を出しやすくなるかもしれません。また、お風呂でリラックスすると良質な睡眠が取れます。ゆっくり休んで治すことが大切です。
寝るときもマスクを着用する
声枯れといっしょに鼻が詰まるなどの症状がある場合は、寝ているときに口呼吸になる可能性があります。口呼吸は喉をさらに乾燥させてしまう恐れがあるため、加湿の意味を込めて寝るときもマスクを着用しておくとよいでしょう。
気にしすぎず早めに就寝する
声枯れにより翌日の予定が心配な気持ちもあるかとは思いますが、気にしすぎず早めの就寝をおすすめします。睡眠は、最高の薬です。ぐっすりよい睡眠が取れるよう、早寝を心がけましょう。
刺激のない食べ物を選ぶ
声が枯れている期間は、なるべく喉への刺激が少ない食べ物を選んで摂取しましょう。辛いものや熱いもの、酸っぱいものなどは避けた方がいいですね。また、症状が改善するまでは、固く飲み込みにくい食べ物も選ばないよう注意が必要です。
喉の痛みがあるときにおすすめの食べ物
喉の痛みがあるときは、刺激物を避けて以下のようなものを選ぶとよいでしょう。
はちみつ
はちみつには、殺菌効果や防腐作用があります。細菌の繁殖を抑制したり、喉の粘膜を保護してくれたりと、声枯れに万能! 寝る前にはちみつを舐めることで、喉が潤って眠りやすくなりますよ。
大根
大根には、炎症を鎮める作用があります。煮るとやわらかく食べやすいため、喉の調子が悪いときにピッタリの食材です。はちみつと合わせて「はちみつ大根」にして食べるのもおすすめです。
生姜
生姜には、抗炎症作用や殺菌作用があるため、喉の痛みや咳を緩和する効果が期待できます。睡眠前に生姜湯を飲めば、体も温まり気持ちよく眠れるでしょう。すりおろした生姜とはちみつを合わせてもいいですね。
レモン
ビタミンCが豊富なレモンには、声枯れの原因でもある喉の炎症を抑える殺菌作用があります。レモン単体では酸っぱくて摂取しにくいため「はちみつレモン」「はちみつレモンジンジャー」「大根のレモン漬け」など、合わせて取り入れるとよいでしょう。
万が一のために! 準備しておきたいこと
ここからは、声枯れが大切な予定までにおさまらなかったときのために、準備しておきたいことをご紹介します。
明日話す内容をまとめる
「声が枯れて長時間話せない」「少しは話せるけど聞き取ってもらえるか不安」という場合は、声を出して伝えなければならない内容を紙に書いてまとめておきましょう。万が一のときは、ほかの人に読んでもらうことも可能です。筆談に頼り、ギリギリまで喉を休めておくのもよいでしょう。
もしものために代理を依頼しておく
行事の司会や保護者会など、大切な役割を担っている場合は、代理を依頼しておきましょう。当日に「声が出ないから代わって」と言われると、依頼された側は心の準備ができないため困らせてしまうかもしれません。あらかじめ「もし声がでなかったら…」と打診しておくと安心です。
明日の飲み物や飴を用意する
ギリギリまで喉を潤わせながら対応できるよう、飲み物や飴を準備しておきましょう。極力声出しを避け、直前まで喉によいものを口にしておくことで、短時間のみの発声であれば乗り切れるかもしれませんよ。
まとめ
この記事では、明日までに声枯れを治す方法をご紹介しました。保育士は、声を出す機会が多く喉を痛めやすい職業です。普段から気をつけていても、子どもから風邪をもらって喉がやられてしまうことも…。声枯れに気づいたら無理に発声せず、早めに受診できるようにしたいですね。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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