保育所のおむつにもサブスクリプション導入~奈良市が試験的に導入

ここ数年、音楽や映像配信サービスなどの分野で、よく目にするサブスクリプション(略称は「サブスク」)という言葉があります。
サブスクとは一定期間の利用に対して、料金(多くは月額利用料)を支払うビジネスモデルのことです。身近な具体例として「Netflix」などの動画配信サービスや、「Spotify」などの楽曲配信サービスが有名でしょう。
さまざまなサービスでサブスクが導入されるなか、奈良県奈良市の保育所でとあるサブスクの試験導入が始まりました。
それが2020年12月からスタートした「おむつの定額使い放題サービス」。
これまでは保護者が自分の子どものためのおむつを保育所に持参しなければならず、保育所側でもおむつの管理が負担になっていました。
保護者側は毎日忙しい中、自分の子どもの分のおむつに名前を書きつつ、園ごとに決められた枚数を持参しなければなりません。
一方で、保育所側でも園児個々のおむつ分量を気にしなければならず、残量不足や保護者が持参を忘れた場合など、その都度ごとの対応に手間がかかっていました。
そこで奈良市ではおむつの定額使い放題サービスを「奈良市立朱雀こども園」と、「学園南こども園」の2園で試験的に導入。
ベンチャー企業の「BABY JOB(ベビー ジョブ)」(大阪市)が提供する「手ぶら登園サービス」を使用。保護者が税抜き月額2,280円(試験期間中は1,000円)を支払えば、おむつやおしりふきが保育所に届けられ、使い放題になります。
2021年3月までを試験導入期間とし、今後対象を広げていくかどうかを検討する予定です。
また、奈良市では市立の全保育園などに昼寝用ベッドを使うことも決定。保護者が昼寝用の敷布団やかけ布団を持参する習慣もなくすとのこと。
奈良市が始めた実験的試みに、全国の行政・業者・保育所から注目が集まっています。
文/ほいくらし編集部