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保育園に子どもを預けるとき、どんな視点で保育園を選べばいいか悩む方もたくさんいます。

保育園は園ごとに特徴や保育方針が異なっているため、自分の子どもをどう育てたいかによって、選ぶべき園も変わります。

そこで今回は、保育園見学のポイントを紹介します。確かめるべき7つのポイントも解説するため、保育園見学のポイントを知りたい方はこの記事を読んでください。

保育園見学で確認すべきポイント

粘土の保育園と虫眼鏡

保育園の見学前には、2つのリストを準備しておきましょう。

  • 見学する保育園のリスト
  • 先生方に確認したい事柄をまとめた質問リスト

上記のリストを作成することで、見学に行ったときに聞き忘れがなく、複数の保育園と簡単に比較できます。

質問リスト作成のときには、下記のように保育園への通園方法や送り迎えができる立地か・保育園または周辺に駐車場があるのかなど、通園方法も含めておきましょう。送り迎えは毎日あるため、徒歩・自転車・車・公共交通機関など、どの方法で送迎するかも確かめる必要があります。

他には、保育園への受け入れ月齢や保育園の開園・閉園時間なども含めて作成し、園の印象なども書き込めるようにしておきましょう。

リストに含めるべき内容を以下にまとめました。

  • 保育園の通園方法(送り迎えが可能か・駐車場の有無など)
  • 受け入れ月齢
  • 開園時間
  • 延長保育の有無、時間
  • クラス数や園児数

これらの基本情報とともに、保育料金や保育士の人数・保育中の様子や人員配置・給食の内容や食育方針などを確かめることもおすすめします。

ここでは、確かめるべきポイントを1つずつ解説します。

保育料金

保育料の月額料金は、保育園の種類によって変わります。認可保育園は世帯収入によって保育料が決められています。一方の認可外保育園は、施設によって料金が独自に設定されていることがほとんどです。

月々の保育料以外に下記の費用がかかることもあるため、それぞれの金額を確認しましょう。

  • 給食費
  • 入園グッズ
  • 保護者会費
  • 保険料
  • 布団カバー
  • シーツ代
  • おむつ代 

また、延長保育や保育園のバスサービスを利用する場合、以下のような料金もかかります。

  • 延長保育料金
  • スクールバス代
  • 習いごと代
  • 教材費
  • 制服代

保育士の人数や経験

認可保育園の場合は、下記のように子どもに対する保育士の最低人数が決められています。

0歳児おおむね子ども3人につき保育士1人
1歳児と2歳児おおむね子ども6人につき保育士1人
3歳児おおむね子ども20人につき保育士1人
4歳児と5歳児おおむね子ども30人につき保育士1人

(出典:厚生労働省「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323M40000100063#A)

認可外保育園では、上記の人数よりも若干少ない人数が規定されています。

人数や経験を確かめるときは、常勤保育士の割合・ベテラン保育士の割合・有資格者でない保育士の割合なども確認しておきましょう。

非常勤の保育士が多い保育園では保育者も日替わりとなることがあり、子どもの個性を把握した保育も行いにくくなるためです。

下記に確かめるべき事項をまとめました。

  • 有資格者(保育士・看護師・栄養士など)の人数や割合
  • ベテラン保育士の割合・常勤、非常勤保育士の割合
  • 一番長くこの園で勤務している保育士の勤続年数

保育中の様子や人員配置

お遊戯中の見守り・散歩や食事のときなど、保育中の保育士またはスタッフの配置状況を確認しておきましょう。昼寝をしているときの園児の安全確認状況についても確認が必要です。

最近では、SIDS(乳児突然死症候群)の危険があるため、うつぶせ寝をさせている保育園はほとんどありません。自然にうつ伏せになってしまったときに、どんな対処をしているのか聞いておくと安心できます。

保育中の人員配置・安全に関して下記のことを確認しましょう。

  • 保育中の様子(子どもや先生の表情や言葉かけなど)
  • 1日または週間タイムスケジュール・保育中の人員配置
  • 昼寝のときの安全確認の方法と間隔

給食の内容や食育方針

認可保育園では施設内で給食を作り、栄養バランスも栄養士によって調整されていることが多くなっています。一方、認可外保育園では、給食を外注していることがあります。給食の献立表を見せてもらって、誰がどこで作っているのかを確認しましょう。

また、アレルギー対応や離乳食の進め方は家庭の方針に合っているかも確認してください。食育のためにクッキング保育の時間を設けている施設もあるため、偏食の傾向がある子どもを預ける場合は、そういった施設に預けることもおすすめとなります。

他にも下記の内容について確認しましょう。

  • 献立
  • 栄養バランス
  • 食育方針
  • 食事を作っている場所や担当者
  • アレルギー対応
  • どのように席について食事してるか、食事の部屋
  • 食事中の保育士の対応や配置

施設環境

保育園を見学するときには、下記のように施設の清潔さや保育室の環境・安全が整備されているかについて、部屋の広さや部屋割とともに確認しておきましょう。

  • 施設の清潔さ(トイレや手洗い場など)
  • 施設の入り口や裏口の施錠などの防犯対策
  • 保育室の広さや部屋割
  • 保育室や廊下など園児が利用する場所の安全
  • 園庭の有無、広さ、遊具

認可外保育園の場合、部屋数が少ないことがあり、常に縦割り保育を行っている園もあります。縦割り保育とは、年齢が異なる園児を同じ部屋で保育することです。

認可保育園でも、週に数日・数時間だけ縦割り保育を導入しているところもあります。クラス分けの年齢と使う部屋を確認しておきましょう。

トイレや手洗い場なども確認しておくと、だいたいの衛生環境が把握できます。保育園の門や入り口の施錠などの防犯対策も確かめることが重要です。

保護者への対応

保護者への対応で確かめるべきポイントは、連絡帳の有無や連絡の頻度などがあります。連絡帳がある場合は、毎日書き込む必要があるのかなどを確認しましょう。

他にも以下の項目を確かめることがおすすめです。

  • 連絡帳の有無
  • 連絡帳の記入頻度
  • 普段の連絡方法
  • 緊急時の連絡方法
  • 懇談会、個人面談の有無や頻度
  • 年間スケジュール(保護者参加の年間行事の回数)

保護者側が用意すべきもの

保育園に通うときの毎日の持ちものや通園グッズなどを確認し、保護者側の準備物を把握しておくことが大切です。また、基本的には持ちものに名前を付ける必要があるため、名前のつけ方も確認しておきましょう。

年齢によって変わりますが、トイレトレーニングや歯磨きなど生活上のしつけに関する方向性も確認しておくと安心できます。

■関連記事
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保育園を実際に利用している保護者達の口コミもチェック

ミニチュアの家と吹き出し

保育園の見学は雰囲気を確かめるときにとても効果的ですが、保育園を見学しただけではわからないこともあります。詳しい情報を知るためには、ウェブサイトで口コミをチェックしてコメントや体験談を見ることがおすすめです。

ただ、口コミは書き込んだ方の主観的な意見が入ることもあるため、口コミの情報だけに振り回されないことも大切です。

また、食事の量や毎日の遊び・保育士の評判・保護者が参加する行事に関することなどを、通っている子どもの親に聞くことも効果的です。実際に子どもを通わせている保護者に話を聞きたいときは、保育園の帰り道や近くの公園などに行き、声をかけてみるとよいでしょう。

まとめ

ここまで、保育園見学のポイントと、確かめるべき7つの項目を紹介しました。

施設内の様子や食事・安全対策などは、実際に見学をすることでわかる部分もあります。一方、見学だけではわからない部分もあるため、あらゆる部分から確かめることが重要です。

確かめるべきポイントをしっかりと押さえておき、自分の子どもに合った保育園が選べるようにしましょう。

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