【乳児・幼児向け】手袋をテーマにした製作4選

寒い冬の季節。子どもたちにも馴染み深い「手袋」をテーマに、自分だけのオリジナル作品を製作してみてはいかがでしょうか。乳児さんから幼児さんまで、同じ「手袋」をテーマにして、さまざまな素材や技法を使って楽しめますよ。基本的な技法を使った4種類の製作と、そのアレンジ方法をご紹介します。
【乳児向け】スタンプ手袋
手に絵の具をつける感触や、道具を使って色をつける過程を楽しんでみましょう。スタンピングは手のひら全体で道具をぎゅっと握り、紙に押しつけるというシンプルな動作なので、乳児さんでも挑戦しやすい技法です。
作り方
①画用紙を手袋の形にカットしておきます。
②絵の具やスタンプ台を使い、お好みのスタンプで画用紙に自由にスタンピングしていきます。
アレンジ方法
手形
まだ道具を使うことが難しい段階であれば、直接手に絵の具やインクをつけ、手形をとってみましょう。絵の具の感触や鮮やかな色合いを楽しむことができます。台紙を手袋型にすることで、手に手袋をはめているような仕上がりになりますよ。
タンポ
ガーゼやキッチンペーパーに綿を包み、輪ゴムでとめるだけで簡単に作れるタンポスタンプ。乳児さんにも握りやすい形です。好きな色の絵の具やスタンプをつけて、画用紙に自由にスタンピングしていきましょう。
スポンジスタンプ
四角、丸、三角、ハートなど、スポンジを好きな形にカットします。子どもが握りやすい大きさにすると、スタンピングしやすいですよ。色合いだけではなく、形も楽しむことができます。
ブロックスタンプ
普段遊んでいるブロックを使うと、おもしろい形のスタンプになりますよ。出っ張っている部分、四角い部分、どちらもスタンプすることができます。いろんな面を使って楽しんでみてくださいね。
【乳児向け】お絵描き手袋
普段楽しんでいるお絵描きを、手袋型に切り取って作品にすることができます。ある程度お絵描きに慣れてきたら、台紙を最初から手袋型に切っておき、自分でどのような模様をつけようか考えながら描くこともできますよ。
作り方
①画用紙に、自由にお絵描きをする。
②絵を描いた部分を手袋の形に切り取る。
※小さい面積に絵を描けるようになってきたら、最初から手袋型に切った台紙にお絵描きしてみましょう。
アレンジ方法
最初はクレヨンを使ってお絵描きに挑戦することが多いと思いますが、クレヨンに慣れてきたら「絵の具」「水性ペン」「色鉛筆」など、使用する素材を変えてみましょう。違った雰囲気の仕上がりになり、子どもたちもさまざまな道具に触れることができます。
※筆や色鉛筆など先の尖った道具を使うときは、扱いに十分注意し、保育者が見守るようにしましょう。
【幼児向け】はじき絵手袋
基本のお絵描きからステップアップ。クレヨンと絵の具をあわせた「はじき絵」を楽しんでみてはいかがでしょうか。クレヨンの上から絵の具を塗ると、クレヨンが水をはじく様子がおもしろい技法です。
作り方
①手袋型の台紙に、クレヨンで好きな模様を描く。
②上から水で薄めた水彩絵の具を塗る。
※絵の具が濃すぎると、クレヨンで描いた絵が目立たなくなります。少し薄めに溶いておきましょう。
アレンジ方法
ふちに飾りつけ
さらに装飾をしたいときは、手袋のふちの部分にひと手間加えてみましょう。マスキングテープや綿を貼ったり、穴をあけてヒモを通したりして楽しめますよ。
台紙に貼ってお絵描き
完成した手袋を台紙に貼り、周りにお絵描きをしてみるのも良いですね。手袋をはめた自分の顔、雪など、子どもたちの想像力でいろんな絵を描き込んでみましょう。
絵の具の色を増やす
色の塗り分けができるようになってきたら、はじき絵に使う絵の具の色を増やしてみましょう。クレヨンで描いた模様にあわせて絵の具の色を変えていくと、さらに表現の幅が広がります。
【幼児向け】にじみ絵手袋
インクと水が交わり、色がにじんでいく様子が楽しい「にじみ絵」。にじみ絵の基本的な方法から、水性ペンを使ったお手軽な方法までご紹介します。
作り方
①手袋型の台紙の表面全体に、筆で水を塗る。
②水彩絵の具を水に溶き、筆を使って手袋型の台紙に垂らしていく。
③絵の具を何色か使い、台紙の表面でにじんでいく様子や、色が混ざり合う様子を楽しむ。
※新聞紙の上で行い、そのまま乾かすのがおすすめです。
アレンジ方法
半紙
手袋型に切った半紙を四つ折り程度に折りたたみ、絵の具を溶いた水に角を浸す方法でもにじみ絵ができます。角4箇所を違った色に浸すと、カラフルなにじみ絵が出来上がりますよ。
水性ペン
半紙に水性ペンで自由に模様を描き、霧吹きを使って全体を水で湿らせます。水分でインクがにじみ、また違った色合いのにじみ絵が楽しめますよ。
※どちらのアレンジ方法も、コーヒーフィルターやキッチンペーパーで代用できます。
まとめ
「手袋型の台紙」と土台は同じでも、さまざまな素材や技法を組み合わせることによって、幅広い楽しみ方ができます。子どもたちの興味や発達段階にあわせて柔軟に内容を変え、新たな発見や作る楽しさを味わってみてくださいね。