感触遊び15選! 手を汚さずに遊ぶ方法も紹介

感触遊び15選! 手を汚さずに遊ぶ方法も紹介

「ぷにぷに」「サラサラ」「カチカチ」などの触り心地を楽しむ感触遊び。手足の皮膚から感じるさまざまな刺激は、子どもの発達によい影響を与えます。

この記事では、試してみたい感触遊びのアイディアを15選ご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

感触遊びとは? 

感触遊びとは、手や足でさまざまな素材に触れ、その感触を楽しむ遊びのことです。幼い子どもたちは、感触に多くの種類があることや、その感触をどのような言葉で表現するのかまだ知りません。遊びのなかでさまざまな素材に触れ、徐々に認識していきます。触っているうちに「やわらかいから優しく触ろう」「ギザギザしているから危ない」など、生活に必要な感覚を身につけていくのです。

なお、感触遊びに使用する素材はさまざまです。葉っぱや砂などの自然物、ビニール袋やスポンジなどの生活用品…。さらには、高野豆腐や寒天などの感触も独特で興味深いものです。しかし、食材を使うことに関して「食べ物で遊ぶのはどうか? 」といった賛否があることも。保育園での方針もそれぞれ異なるため、どのような素材を用いて遊ぶかよく確認してみてくださいね。

感触遊びをおこなうねらい

保育に感触遊びを取り入れるねらいには、以下のようなものがあります。

  • 身近な素材に興味・関心を持つ
  • 手や足でさまざまな素材に触れることを楽しむ
  • 握ったり丸めたりしながら手指を動かす
  • 感触を言葉にして伝えることで語彙力を高める

指先を動かす経験は脳を刺激し、運動能力や思考力などさまざまな能力を向上させます。

チャレンジ! おすすめの感触遊び15選

ここからは、おすすめの感触遊び15選をご紹介します。簡単に揃えられる素材ばかりなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。なお、なかには誤飲やアレルギーの危険があるものも含まれます。感触遊びをおこなう際は、子どもから目を離さないよう注意してください。

新聞紙

新聞紙を使った感触遊びは「ビリビリ」「カサカサ」などの触り心地を味わえます。遊びを発展させやすく、保育園でも取り入れやすい活動です。ちぎる・丸める・広げる・折るなど、さまざまな遊びを試してみましょう。

ビニール袋

ビニール袋は「カサカサ」「シャカシャカ」など、不思議な音を楽しめます。透明なので油性ペンで色を塗ったり、なかに異なる素材を入れて観察したりしてみてもいいですね。顔にかぶると、窒息の危険があるため注意してください。

すずらんテープ

すずらんテープ(ビニールテープ)は、ビニール袋と同じく「カサカサ」「シャカシャカ」とした感触を味わえます。カラフルなため、視覚的にも楽しめるのがおすすめポイント。吊り下げて触ったり、指でテープを割いたりしながら遊んでみましょう。

プチプチ

プチプチ(気泡緩衝材)の空気の部分は、触ると「ぷにぷに」しているため、子どもたちに大人気です。潰すと「プチッ」となるのもいいですよね。大きいものや小さいものなど、さまざまなサイズ・カラーのものを集めて遊ぶのがおすすめです。

スポンジ

スポンジは手に入りやすく、感触遊びに取り入れやすい素材です。「ザラザラ」「ふわふわ」など、感じ方はさまざま。夏であれば、水を含ませて触るのもおすすめです。また、手で触るだけでなく、マットに貼りつけて足で踏む感触を楽しんでもよいでしょう。

輪ゴム

普段なにげなく使用している輪ゴムも、遊び方次第で感触を味わえます。「ビヨーン」「パチン」「ジリジリ」…。手に取ってこすり合わせたり、筒に巻いて指ではじいてみたり、さまざまな触り方を楽しんでみましょう。

準備が簡単ですぐに楽しめるのが、水の感触遊びです。ビニール袋に水を入れて口を閉じることにより、直接水を触るときとは異なる感触を味わえます。お手玉のようにビニールを投げて「ポヨン」「バチャッ」という感触を楽しむのもおすすめです。

泡を使った感触遊びは「ふわふわ」「モコモコ」などの感触を楽しめます。ハンドソープをスポンジで泡立てたり、固形石けんを削って泡立て器で泡立てたり、泡の作り方はさまざま。絵の具で色をつけて遊ぶのもおすすめです。

ひんやり冷たい氷での感触遊びは、夏に取り入れたい活動のひとつです。感触はもちろん「どうして溶けるのかな? 」など、子どもの興味を引きつける不思議がたくさん! 色水を凍らせたり、氷のなかに小さなおもちゃを入れたりするのもおすすめです。

ボンドに塩を乗せ、絵の具で着色を施す感触遊びです。「ソルトペインティング」といい、塩の「ザラザラ」や、ボンドの「ぷにぷに」を楽しめます。絵の具の色を変えると、絶妙に混ざり合い素敵なグラデーションになりますよ。

マカロニ

マカロニは、ゆでる前は「カチカチ」、ゆでたあとは「モチモチ」の感触を楽しめます。種類も多く、ものによっては「ギザギザ」「ザラザラ」といった感触も。スプーンやお箸の練習にもいいですね。なお、食物アレルギーには十分注意しましょう。

春雨

「ツルツル」「ぬるぬる」などの感触を味わえる、春雨での感触遊び。お湯に食紅を溶かして着色すると、色つきの春雨ができます。カップやトング、フォークなどを準備すると、遊びを発展させられます。念のため、口に入れないよう注意したいですね。

高野豆腐

高野豆腐を使った感触遊びでは、固さややわらかさを一度に楽しめます。そのために、戻す前の高野豆腐も並べておくのがポイントです。握ったり、ちぎったり、思いのままに楽しめるよう見守りましょう。

寒天

「ツルツル」「ぷにぷに」…気持ちよくてずっと触っていたくなる寒天での感触遊び。お湯に粉寒天と食紅を溶かし、冷蔵庫で冷やすだけで完成です。指で触ったり潰したりするだけでなく、色とりどりの寒天を混ぜていくなど、アレンジ次第で長時間集中して遊べますよ。

小麦粉

小麦粉・水・油・食紅で作る小麦粉粘土は、なんでも口に入れてしまいがちな乳児にピッタリの感触遊びです。「ベタベタ」「サラサラ」など、さまざまな感触を味わえます。絵の具での着色も可能ですが、口に入れないよう十分注意しましょう。

手を汚さずに感触遊びを楽しむ方法

「ベタベタ」「ザラザラ」「ぷにぷに」などの感触を楽しむためには、汚れがつきもの。しかし、子どもの手や机、床などが汚れてしまうと片づけにも時間がかかります。そのような理由から感触遊びを取り入れられない場合は、チャックつきの食品保存袋の活用がおすすめです。しっかりチャックを閉めておけば中身が漏れてくる心配がなく、ビニールの上からでも十分感触を楽しめます。

また、感触遊びに苦手意識を持っている子どもにもおすすめです。不思議な感触に興味津々の子どももいれば、慣れない感触に嫌悪感を抱く子どもも少なくありません。苦手と感じる子どもがいる場合は、チャックつきの食品保存袋を使えば活動に参加できるかもしれませんよ。

感触遊びを楽しむときのポイント

ここからは、感触遊びを楽しむために意識したいポイントを解説します。

素材に興味を持てるよう導入を工夫する

活動を始める際、準備したものを見せていきなり「触ってみよう! 」と言っても、子どもたちに警戒心を抱かせるばかりです。その素材に興味・関心を持ち、自分から「触ってみたい」と思えるよう、導入には工夫が必要です。関連する絵本を読み聞かせるなど、いきなり感触遊びに入らないよう意識してみましょう。

事前に子どものアレルギーを確認する

小麦粉やマカロニなど、感触遊びに食材を使用する際は、アレルギーの確認が欠かせません。また、クラスにひとりでも食物アレルギーの子どもがいる場合は、安全のため食材の活用は控えておきましょう。

子どもの意思を尊重して無理強いしない

「ネチネチ」「ネバネバ」「ぬるぬる」など、不快感を覚える感触を味わうと、ビックリして泣き出してしまう子どもも少なくありません。感じ方はそれぞれのため、いやがる子どもに無理強いしないように注意が必要です。

まとめ

この記事では、子どもたちに人気の感触遊びについて解説しました。感触遊びは、子どもの成長にさまざまな影響を与えます。気になったものに触れ、その感触を楽しむ経験を大切にしてあげたいですね。

保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
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