保育士になったからには子どもたちにピアノを弾いてあげたいですよね。この記事では保育士におすすめの初心者の練習曲をご紹介します。弾きやすい曲を選ぶコツも解説するので、ぜひ練習にお役立てください。

クラシック

ピアノの基本はやはりクラシック、有名曲が多いのでリズムが取りやすいのもメリットです。さまざまな楽譜が出版されているので自分のレベルに合った譜面を手に入れられます。

メヌエット ト長調(バッハ)

バッハのメヌエットは指運びがシンプルでゆっくりな曲調、同じメロディの繰り返しが多いので指の反復練習にぴったりです。初心者でも数回で弾けるようになるので達成感も得られます。指運びが滑らかになるまで繰り返し練習しましょう。

プレリュード1番(バッハ)

バッハの平均律クラヴィーア第1巻1. プレリュードは、左右の手で一つのコードを弾いていく楽曲です。コードの響きを覚えるのにちょうど良いでしょう。アヴェ・マリアの伴奏にも使われるので歌の伴奏もできるようになります。

ノクターン2番(ショパン)

ショパンのノクターンOp.9-2は映像作品にもよく使われるとても有名な曲です。ゆったりとした曲調ですが左手の重厚な和音と右手のメロディをバランスよく弾くには、右手を見ずに左手に集中する必要があります。中級やや上くらいの難易度です。

カノン(パッヘルベル)

パッヘルベルのカノンは中級以上の入門にちょうどいい楽曲です。ゆったりと流れる曲調から後半に向かって音が重なり徐々に指運びが忙しくなります。中級以上の曲でよく登場する指くぐりやまたぎの練習にも最適です。

童謡

子どもたちの手遊びや歌に欠かせない童謡曲は、ピアノが初めてでも弾けるシンプルな入門曲がたくさんあります。左手がうまく動かない人はまずはここから始めてみましょう!

きらきら星

保育園の子どもたちも鍵盤ハーモニカで演奏するみんな大好きな定番曲。入門から上級までさまざまな段階の楽譜が発表されています。難易度を少しずつ上げながら同じ曲で練習できます。

かえるの合唱

ドイツの童謡が元になった輪唱がキレイな楽曲、ピアノも歌と同じようにシンプルな作りです。左手と右手のタイミングさえ揃えばとてもキレイな響きになります。慣れてきたらスタッカートを意識しましょう。

むすんでひらいて

手遊びの定番曲ですが実はフランスの哲学家ジャック・ルソーが作曲したクラシック曲。短い曲なのでテンポを自由に変えてテンポアップの練習ができます。

チューリップ

右手のメロディは子どもの頃から弾ける人も多いでしょう。左手で簡単な伴奏をつけるだけで奥行きがでます。最初の左手の練習にぴったりです。

猫ふんじゃった

これだけ弾けるという人もいる「猫ふんじゃった」。独特のリズムが楽しい楽曲で中盤が少し難しいのが特徴です。原曲レベルになると腕を交差して弾くシーンもあり、スタッカートやテンポを楽しんで弾きましょう。

アニメソング

おうちで見ているアニメの音楽は子どもたちも大好き。ピアノの音が楽しめるきれいな曲やノリノリになれる曲を押さえておきましょう。

星に願いを(ピノキオ)

オルゴールのように響きが美しい「星に願いを」はディズニーアニメ「ピノキオ」の代表曲。ゆったりとした曲で指運びも簡単なためピアノの入門にちょうどいいでしょう。慣れてきたら和音を取り入れてステップアップしましょう。

アンダー・ザ・シー(リトル・マーメイド)

ディズニーアニメ「リトル・マーメイド」のアンダー・ザ・シーはノリがいいアップテンポの曲。スタッカートが聞いた楽譜なので抑揚の練習にぴったりです。遅めのテンポから練習を始めて徐々に原曲のテンポに合わせていきましょう。

人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城)

ジブリアニメ「ハウルの動く城」の主題歌、ゆったりした曲調で左右の指運びも近い位置が多く弾きやすい曲です。慣れてきたら長めの楽譜に変えるとレベルアップできます。

新時代(ワンピースフィルムRED)

アニメ映画「ワンピースフィルムRED」で登場したAdoの曲は子どもたちに大人気。新時代は初級のピアノ楽譜も用意されています。ゆっくりから始まるテンポアップ、フェルマータやrit、ビートを刻む練習ができるでしょう。

Bling-Bang-Bang-Born(マッシュル-MASHLE-)

2024年、子どもから大人まで大ヒットしたTVアニメ「マッシュル」のオープニングソング。運動会でも使えるノリのいい曲で入門楽譜でも右手メロディがとても忙しく、リズム感が鍛えられます。

邦楽(J-POP)

大きな声で歌いたくなる流行りのJ-POPも弾きたいですよね。日常的によく耳にする曲は音が頭に入っているので練習に最適です。

栄光の架橋(ゆず)

卒園式などでも使われる、ゆずの「栄光の架橋」はイントロからシンプルで初心者でもキレイに弾ける曲です。ときおり右手が複数使いになる点と後半のリズムに注意しましょう。

愛をこめて花束を(Superfly)

「愛をこめて花束を」はメロディをなぞる入門がらバッチリ伴奏がついた上級まで、楽譜や解説が揃った楽曲です。伸び伸びとしたメロディが気持ちよく、音の抑揚をつける練習にも最適です。

キセキ(GReeeeN)

GReeeeNのキセキはほとんどの人が歌える有名曲。リズムがとりやすく、ゆっくり弾いてもキレイな曲なので指を確かめながらじっくり練習できます。早ければ1日で弾けるようになります。

群青(YOASOBI)

右手のメロディがほぼ短音で指運びもそれほど難しくありませんが、高音が多く加線がたくさんあるので譜読みの練習になります。左手のパターン変更が多く、左右のリズムがバラバラにならないようにしましょう。

ビリミリオン(優里)

子どもにも大人気の優里のヒットソング。優しい歌詞と穏やかながらリズミカルな楽曲、同じメロディリズムが続くので初心者でも弾きやすい曲です。右手からゆっくり練習して左手を付けていくとスムーズです。

洋楽

憧れのすてきな洋楽を弾きこなせたら嬉しいですよね。自宅でのリフレッシュにも良さそうです。

レット・イット・ビー(ザ・ビートルズ)

世界中の人に愛される名曲中の名曲。穏やかなコード進行でシンプルな楽曲ながらも染み渡るメロディ、自分のペースで焦らずに練習できます。

My Heart Will Go On(セリーヌ・ディオン)

映画「タイタニック」の主題歌になった壮大な楽曲。入門や初級のシンプルな楽譜でも音の変化が楽しめます。移調やキー変更、強弱の変化を意識して弾きましょう。

ラストクリスマス(Wham!)

1984年に世界的にヒットしたクリスマスの定番ソング。歌の箇所のみをアレンジした入門編、イントロやアウトロを付けた初級編、やや難しいアウトロが中級編の楽譜があります。段階を踏んで練習しましょう。

パーフェクト(エド・シーラン)

結婚式の曲としてもよく選ばれる幸せな未来を思わせるメロディー。4つの基本コードができれば弾けるシンプルな構成です。ゆったりとでも後半に向かってドラマティックに弾きましょう。

初心者が弾きやすい曲を見極めるコツ

音楽 イメージ

今はインターネットに初心者むけの楽譜がたくさん掲載されていますが、実際弾いてみると意外と難しかった…ということもよくあります。

新しい曲を弾きたくなったら下記のポイントを確認して楽譜を選びましょう。

  • 入門または初級の記載がある
  • リズムやテンポが簡単
  • 手の動きが少ない
  • 左手の音符が少なめ
  • 音符同士が近い
  • 3音以上の和音(コード)が少ない
  • よく知っている曲

このポイントを押さえるとリズムがとりやすく、指運びがしやすい曲が見つかります。できれば、少し難しくてもモチベーションを保って練習が継続できる「お気に入りの曲」にするといいでしょう。

また、楽譜がスムーズに読めるようになるまでは、大手楽器メーカーやピアノ教室など信頼できるサイトで楽譜を探すと編曲がしっかりしているので安心です。

ピアノが上手に弾けるようになる練習方法

ピアノはやみくもに弾くだけではなかなか上達しませんよね。いくら弾いても進まないときは以下のステップで練習してみましょう。

①名曲からレベルにあった楽譜を選ぶ

楽譜があまり読めない状態でよく知らない曲を弾くのは難しいものです。初心者のうちはモチベーションが上がる名曲から選びましょう。

曲調をすでに知っている強みはもちろんのこと、有名曲は入門編から上級までさまざまなレベルの楽譜が作られています。今弾ける楽譜から始めることが大切です。

②曲を聴く→演奏を見る→楽譜を読む

曲が見つかったら練習を始める前に「曲を聴く→演奏を見る→楽譜を読む」作業をします。どんな曲か耳で覚え、動画で手の動きを見てから楽譜を読むと、いきなり楽譜から入るよりすんなりと頭に入るはずです。

③曲をセクション分けする

新しい曲をピアノで弾き始めるときは、まず楽譜を4〜10秒程度のセクションに切り分けます。一度に全体を覚えようとすると脳はキャパオーバーになって効率が悪いので、集中できる狭い範囲に区切って「1日1範囲を覚える」ペースで少しずつ進めていきましょう。

④右手と左手は別々に練習する

初心者は右手と左手を別々に練習した方が効果的です。まずは右手の動きを完璧にしてから左手を練習し、最後に両手の動きを合わせる練習をしましょう。

⑤短い時間でも毎日練習する

ピアノは週に数回まとまった時間弾くよりも、毎日短い時間弾いた方が上手になります。前の練習から時間が空くと手が動きを忘れてしまうので、1日20~30分でも毎日弾くようにしましょう。

まとめ

保育士のピアノ練習曲は音楽の基礎になるクラシックはもちろん、職場でよく使う童謡、子どもたちが喜ぶ流行りの邦楽、モチベーションが上がる洋楽などバランスよく取り入れるのがおすすめです。

早く上手になるには、自分のレベルに合った曲選びと、脳や体が覚えやすいステップで練習することが大切です。ピアノは毎日弾く方が上達します。1日数十分でも時間を作って取り組みましょう。

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