【年齢別】児童票の書き方!保育経過記録を書く4つのポイント

【年齢別】児童票の書き方!保育経過記録を書く4つのポイント

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児童票は、子どもの育ちや教育を支える大切な書類です。保育園での生活を通してどのように成長したのかを振り返り、保護者や関係者と共有することは、今後の発育や子どもの理解を深めるためにも重要となります。保育園によって児童票の書き方に違いはあるものの、基本的な記載の仕方は共通です。

本記事では、児童票の役割について解説したのち、児童票を書くときに意識すべきポイントや、年齢ごとの児童票の書き方を紹介します。児童票の書き方で困っているときは、ぜひ参考にしてください。

児童票とは?

児童票とは、施設や事業所で保育を提供するにあたり必要となる、子どもの情報を記録するための書類です。書類の様式は保育所によって異なり、記入内容にも違いがありますが、主に入所に関する在籍記録や保育記録、成長の過程などを記入します。

主な表記内容・在籍にかかる記録(家族構成、住所、緊急連絡先など)
・出席状況・健康に関する事柄(予防接種の状況、体質的特徴、罹患状況など)
・発達に関わる事柄(運動、言語、生活習慣、表現力、人間関係の構築など)

保育過程を詳細に記した児童票は、進級時の引き継ぎに子どもに対する理解を深めるなど、保育の質を保つための指標となっています。また、保育士や職員の連携を強化するという目的もあります。

児童票の保育経過記録を書く際の4つのポイント

児童票の保育経過記録を書く際は、以下の4つのポイントを意識するとスムーズに記入できます。

  • 些細な様子でもメモを取る
  • 保育方針や先輩の書き方を参考にする
  • 子どもの個性がわかる具体的な内容を書く
  • 誤字や脱字がないか確認する

文章をまとめることが得意ではないという方は、書き方の要点を押さえ、効率的に作成しましょう。

些細な様子でもメモを取る

児童票は、子ども一人ひとりに合わせて作成する書類です。保育経過や成長過程は一人ひとり異なるため、保育活動の中で子どもの様子をよく観察し、気が付いたことは些細なことでもメモに残しましょう。生活習慣や人間関係の構築など、勤務先の児童票の様式や記入項目をあらかじめ確認しておくことで、必要な情報を意識してメモに残せるようになります。

クラスの人数が多い場合、子ども一人ひとりの様子をじっくりと観察できないこともあります。子どもの様子を把握しきれない場合は、グループ単位や週単位で観察計画を立てたり、写真を活用したりして、子どもの様子をチェックするとよいでしょう。

保育方針や先輩の書き方を参考にする

児童票は施設や事業所によって書類の様式が異なり、記載方法にも違いがあります。また、保育方針や指導計画によって、重点を置いている項目や記載内容も変わります。

勤務先でどのような書き方が求められているのかを知るために、児童票を書く前に先輩保育士の書き方を参考にしましょう。

子どもの個性がわかる具体的な内容を書く

子どもの姿が具体的に思い浮かぶ記録は、保育の改善にもつながります。そのため、子どもの個性が現れる場面や状況を把握できるよう、児童票には具体的なエピソードを添えて記入しましょう。事実のみではなく、子どもの言葉・印象・表情・感情なども記録すると、子どもの成長や変化の様子が伝わりやすくなります。

・かけっこやゲームなどで、自分が1番にならなくても怒らないという落ち着いた一面が見られました。
・友だちとおもちゃの取り合いになったときに、「じゃんけんで決めよう」と提案し、ケンカになりませんでした。

また、学期単位や季節ごとに子どもの様子を振り返ると、時系列で子どもの成長過程を把握しやすくなります。そのため、児童票には日付や時期なども明記しましょう。

誤字や脱字がないか確認する

児童票を書き終えたら、提出前に必ず誤字・脱字がないかをチェックしましょう。児童票を手書きする場合は、一度下書きを行ってから誤字・脱字チェックを行い、清書する方法がおすすめです。

また、疲れていると集中できず、文字の間違いを見落としてしまうことが多いため、時間をおいてから読み返しましょう。声に出して客観的に見直しすることも大切です。見直しをする際は、やわらかい言葉遣いができているか、極端にネガティブな表現はないか、保護者や子どもに考慮しているかなども意識しましょう。

【年齢別】児童票の書き方

子どもの年齢によって、保育経過や成長過程は異なります。そのため、月齢期・年齢期の特徴など、発達段階に合わせて子どもの様子を観察することが大切です。

最後に、年齢別の特徴と注目すべきポイントを踏まえて、児童票の適切な書き方を例文付きで紹介します。

0歳・1歳・2歳の場合

0歳は、保育者と愛着関係を育み、愛情を受けることで情緒が安定していく時期です。援助が必要な場面も多いですが、成長が著しい年齢であるため、発達段階に応じた保育経過や成長過程を書くようにしましょう。

0歳児の児童票の書き方
・仰向けで寝転んでいるときに、頭の上で音が鳴る玩具を鳴らすと、上手に寝返りをして興味を持ってじっと見つめます。
・お座りが安定してきました。着替えのときもしっかりと座れるようになり、頭からシャツをかぶって顔を出すときに「ばあ」と喜ぶ姿が見られます。

1歳になると立つことで視界が広がり、体を動かせる喜びから、さまざまな場面において自分でしようという自我が見られ始めます。自分の世界を広げていく年齢であるため、日々の様子をよく観察し、エピソードを書き留めておきましょう。

1歳児の児童票の書き方
・食事をこぼすこともありますが、少しずつコップやスプーンを持って食べようとする姿勢が見られます。
・着替えの場面で手を貸そうとすると、「自分でやりたい」と主張することが増えました。

2歳は、毎日の繰り返しの中で生活を見通す力が育ち、自分で行動を決められるようになる年齢です。興味・関心を持つ対象やタイミングに個人差が見られ、好きな遊びや活動にも個性が現れやすいため、子どもの日々の活動内容や表情に注目しましょう。

2歳児の児童票の書き方
・食事の準備をするときに「お手伝いをする」と言うため、「手洗いとうがいは終わった?」と聞くと、得意げに「もうしたよ」と答えていました。
・自由遊びでは、車のおもちゃに強い興味を示し、何度も走らせたり追いかけたりしています。

3歳・4歳・5歳・6歳の場合

3歳は、「自分でしたい」という意欲も育つ一方で、友だちの存在が大きくなる時期です。複雑な思いや体験をする機会も増えるため、そのときの子どもの行動や表情、感情をよく観察しましょう。

3歳児の児童票の書き方
・虫を捕まえる友だちを遠くから見つめ、様子を伺っていました。友だちに「一緒に捕まえよう」と誘われると、少しもじもじしながらも友だちの輪の中に入り、教室へ戻るころには「てんとう虫を捕まえたよ」と教える姿が見られました。

4歳は、「もっとこうしたい」「こうなりたい」という願望や理想を持ちますが、「うまくいかない」という壁や現実とのギャップに悩みやすい年齢です。友だちとの関係性もより深まる時期であるため、新しいことにチャレンジする姿や友だちと遊ぶ姿に注目するとよいでしょう。

4歳児の児童票の書き方
・砂場で友だちが泥団子を作っているのを見て、「わたしも作る」と泥団子を作り始めした。上手に丸められず何度も作り直していましたが、友だちが手伝ってくれたおかげできれいなまん丸のお団子ができました。友だちのお団子に重ね、「雪だるまみたい」と見立てて楽しんでいました。

5歳になると、基本的な生活習慣が身に付き、ほとんどの行動を一人でできるようになります。また、人の役に立つことや仕事を任されることに喜びを感じる年齢です。言葉で友だちとコミュニケーションを図りながら、力を合わせて遊びや物事を進める様子を観察しましょう。

5歳児の児童票の書き方
・2歳児クラスと交流する中で、着替えのお手伝いをしたり、寝かしつけのときには優しくトントンしてあげたりするなど、異年齢の子どもたちと向き合う姿が見られます。・鉄棒が好きで、毎日一生懸命取り組み、補助なしで逆上がりができるようになりました。

まとめ

児童票は、子どもたちの保育園生活や成長過程など、保育の提供に欠かせない情報を記す個人記録です。子どもたちの健全な育成や発育チェック、保育の質の向上にも役立てられています。

児童票に苦手意識や負担を感じる保育士は多いですが、書くポイントを意識することで、子ども一人ひとりのよさや個性が伝わる児童票に仕上げることができます。年齢別の成長段階を意識して子どもの様子をよく観察し、効率的に作成しましょう。

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