紙1枚あれば、どこでも場所を選ばず遊べる紙飛行機。指先のよい運動にもなるため、小さな子どもから高齢者まで幅広い年代におすすめです。この記事では、基本的な紙飛行機の折り方からアレンジまで、折り方を写真つきでご紹介します。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
【基本】よくある紙飛行機の作り方
まずは、正方形、長方形どちらの紙でも作れる基本的な紙飛行機の折り方をご紹介します。折る回数は全部で8回のため、覚えてしまえば幼児でも簡単に折れます。

① 真ん中に折り線をつけて開く

② ①の折り線に沿って左側の角を三角に折る

③ 上下を中心の折り線に沿って折る
④ 点線に沿って半分に折る

④ 点線に沿って折り下げる
⑤ 裏側も同じように折り下げる

⑥ できあがり
正方形の折り紙を使ったよく飛ぶ紙飛行機
次は、正方形の折り紙を使った「さきおれひこうき」「ジェットひこうき」「わっかひこうき」の折り方をご紹介します。
さきおれひこうき

紙飛行機の先が尖っていない「さきおれひこうき」です。基本の紙飛行機の作り方にプラスして、先端を折り込むのがポイント。先端部分が重りのような役割を果たすため、ほどよく重心が前になりバランスよく飛ぶようになります。

① 「基本の飛行機の作り方③」まで折る
② 左端を点線に沿って三角に折る

③ ②を裏返し、点線に沿って半分に折る

④ 点線に沿って折り下げる
⑤ 裏側も同じように折り下げる

⑥ できあがり
ジェットひこうき

「さきおれひこうき」と同様に、先端に重心を持ってくるのが「ジェットひこうき」です。同じ名前でさまざまな折り方がありますが、ここでは比較的簡単な折り方をご紹介します。

① 「基本の飛行機の折り方②」まで折る
② 左端を点線に沿って向こう側に三角に折る

③ 上下を折り線に沿って中心まで折る

④ 点線に沿って向こう側に半分に折る

⑤ 点線に沿って折り下げる
⑥ 裏側も同じように折り下げる

⑦ 先端部分の三角を外側に出す

⑧ できあがり
わっかひこうき

折り紙で簡単に作れる「わっかひこうき」です。グライダーとも呼ばれ、筒状の不思議な形をしています。飛ばし方に少しコツがありますが、スーッと風に乗るととても気持ちよく飛ばせます。

① 両側から三角に折り線をつける

② 真ん中の折り線に向けて手前を三角に折る

③ 手前を更に半分に折る

④ 角と角を貼り合わせて筒を作る

⑤ できあがり
長方形(A4用紙など)を使ったよく飛ぶ紙飛行機
最後は、正方形の折り紙を使った「おへそひこうき」「いかひこうき」「のしいかひこうき」の折り方をご紹介します。
おへそひこうき

飛行機の中心部分をおへそのように折り込む「おへそひこうき」。揚力バランスがよく、ゆったりと安定した飛行が特徴の紙飛行機です。

① 「基本の飛行機の折り方②」まで折る
② 左端を点線に沿って折る

③ 左側の角を中心に向かって三角に折る

④ 余った小さな三角を折る(おへそ)

⑤ 点線に沿って向こう側に半分に折る

⑥ 点線に沿って折り下げる
⑦ 裏側も同じように折り下げる

⑧ できあがり
いかひこうき

まさに見たままの姿が特徴的な「いかひこうき」。先端の小さな翼が風を切りながらスイスイ飛んでいきます。

① 「基本の飛行機の折り方②」まで折る
② 裏返して上下を折り線に沿って中心まで折る

③ 左側裏の折り紙を開く
④ 左側のひし形を点線に沿って半分に折る

⑤ ④を向こう側に半分に折る
⑥ 点線に沿って折り下げる
⑦ 裏側も同じように折り下げる

⑧ できあがり
のしいかひこうき

「いかひこうき」とは異なり、平べったい形が特徴的なのが「のしいかひこうき」です。少し折り上げた外側の翼のおかげで、ふんわりと飛びます。

① 半分に折り線をつける
② ①左上の角を折り下げて三角を作る

③ 左下の角を折り上げて三角を作る

④ 左側の角を点線に沿って三角に折る

⑤ 点線に沿って半分に折る

⑥ 点線のように下部分を少し残して折り下げる
⑦ 裏側も同じように折り下げる

⑧ 翼部分を点線に沿って起こす

⑨ できあがり
ギネス級⁉ 紙飛行機をよく飛ばすコツ

よく飛ぶ紙飛行機を見ると「どうしてあんなに飛ぶの⁉」と驚いてしまいますよね。同じ折り方で作っても、翼の反らせ方や角度によって飛び具合が変わります。また、飛ばし方もとても重要です。そこでここからは、紙飛行機をよく飛ばすためのコツを3つご紹介します。
翼全体が反るように調整して飛ばす
紙飛行機を飛ばす前に、翼が反るように角度を調整してみましょう。全体的に真っすぐの翼や、翼が下に下がっているものは風の抵抗を受けやすくなってしまいます。前から飛行機を見たときに、翼がYの字になるように調整することをおすすめします。
上ではなく前に押し出すように飛ばす
紙飛行機を飛ばすとき、ついつい上に向かって投げていませんか? 放物線を描くイメージで飛ばしてしまいがちですが、真っすぐ前に押し出すように飛ばした方が、風に乗りやすくなります。「飛ばすとすぐに地面に急降下する」「クルッと回って自分に返ってくる」という場合は、前へ押し出すイメージを意識してみましょう。
風の向きを考えて飛ばす
紙飛行機を飛ばすときは、風を味方につけることも大切です。まずは風の向きを確認し、追い風になるように飛ばしてみましょう。また、風上に乗せるイメージで飛ばすことで、より長い距離を飛んでくれますよ。
保育園で紙飛行機を楽しむアレンジ方法

保育園で紙飛行機を作るときは、以下のようなアレンジを加えるとより楽しく遊べます。
紙飛行機にイラストを加える
自分の好きな色の折り紙で作ることはもちろんですが、イラストを加えて自分だけのオリジナル紙飛行機にするのもおすすめです。本物の飛行機のように窓を描いたり、操縦者として自分の顔を描いたり…。アイディア次第で、より素敵な紙飛行機に仕上がります。
カゴを狙って飛ばす
遠くに飛ばすばかりでは、子どもたちが少しずつ紙飛行機に飽きてしまう可能性も。紙飛行機の的として、カゴを設置するだけで再び盛り上がれます。簡単に入れられるようになったら、カゴの位置を遠ざけて難易度を上げていくのもおすすめです。
床や壁に点数を書く
紙飛行機が落ちるであろう場所に点数を書き、ゲーム形式で遊んでも楽しめます。遠くに飛ばすほど得点アップ! 夏祭りなどに取り入れて、景品を準備するのもいいですね。
まとめ
この記事では、紙飛行機の折り方や飛ばし方のコツを解説しました。同じ折り方で作っても、なぜか飛び具合が異なる紙飛行機。折り目をずらしたり、翼の角度を変えたり、よく飛ぶ紙飛行機を研究してみてもいいですね。また、折り紙や画用紙、新聞紙、コピー用紙など、使用する紙によっても飛距離はさまざま。ぜひ飛ばし比べてみてくださいね。
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