溢乳

いつにゅう

溢乳(いつにゅう)とは、授乳後に「赤ちゃんの口から少量の母乳がだらだらと吐き出されること」を指します。嘔吐との違いは、吐いた母乳の量と、吐く勢いの違いです。溢乳は生理現象のため、基本的には病院を受診する必要はありません。ただし、体重の増加が少ない、機嫌が悪いなどの症状がある場合は受診が必要です。 また生理現象か病的な意味があるのか、迷うこともあるでしょう。その場合も、かかりつけの小児科専門医への受診をおすすめします。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

赤ちゃんが溢乳する原因は、胃の形と筋肉に関係しています。赤ちゃんの胃はとっくりのような形状をしており、胃の筋肉も発達していないことから、母乳やミルクが逆流しやすくなっています。

溢乳への対処法として挙げられるのは、「授乳後にゲップをさせる」「授乳後しばらくは縦抱きをする」などです。首がすわっていない赤ちゃんを横抱きする場合は、頭の位置が高くなるように意識しましょう。

用語監修者

黒木春郎
パウルーム院長

1984年 千葉大学医学部卒業 千葉大学医学部文部教官などを経て
2005年 外房こどもクリニック開設 院長(千葉県いすみ市)
2008年 医療法人嗣業の会 理事長
2023年4月より こどもとおとなのクリニック パウルーム 院長

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