卒乳

そつにゅう

卒乳とは、赤ちゃんが自然に母乳を飲むのをやめることです。

卒乳は、赤ちゃんが食事から栄養を摂るようになる「離乳」の準備を自然に進めるためにも大切です。

ただし、卒乳と離乳の準備の時期は必ずしも一致するわけではなく、母乳を飲みながら離乳食が進み、さらに通常の食事に進む場合もあります。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

卒乳の時期は、離乳食が始まり、身体機能が発達する1歳頃が目安の1つとされています。赤ちゃんによっては、離乳食を3回食にすると卒乳したというケースもあります。赤ちゃんの食事の量が増えないとき、夜間授乳が多いとき、母親が仕事に復帰するときも、卒乳を進めるタイミングです。

なお、卒乳を無理にする必要はないという意見もあり、医学的にも「◯歳までにやめさせた方がよい」という決まりはありません。

保育園では、子どもの発達や家庭の生活リズムを知るため、入園する前に卒乳しているかどうかを確認することがあります。卒乳していないまま入園するケースも多いので、保育士は常に母親と相談しながら卒乳を進めることが大切です。

集団保育で授乳が必要な場合は、哺乳瓶を使うことになります。その際は母乳を事前に搾乳しておき、哺乳瓶から飲ませることも可能です。

用語監修者

黒木春郎
パウルーム院長

1984年 千葉大学医学部卒業 千葉大学医学部文部教官などを経て
2005年 外房こどもクリニック開設 院長(千葉県いすみ市)
2008年 医療法人嗣業の会 理事長
2023年4月より こどもとおとなのクリニック パウルーム 院長

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