子どもの発達に合わせた「手作りおもちゃ」の製作を楽しんでみませんか? すぐに興味の対象が変わってしまう子どもに、その都度おもちゃを買い与えるのは大変…! そんなときにおすすめなのが、身近な素材で作る手作りおもちゃです。この記事では、年齢別におすすめの手作りおもちゃの製作アイディアをご紹介します。
魅力たっぷり! 手作りおもちゃにチャレンジ!
「おもちゃ」と聞くと、お店で販売しているものを思い浮かべるかもしれませんが、子どもは何でもおもちゃにしてしまう遊びの天才です。子どもの想像力を刺激できるよう、ステキな手作りおもちゃの製作にチャレンジしてみましょう! 保育園でも活用されている手作りおもちゃには、以下のようなさまざまな魅力があります。
廃材など身近な素材を活用できる
手作りおもちゃを作るときは、特別な素材を準備する必要はありません。使わなくなった箱や、捨てる予定の廃材など、身近な素材を活用できます。たくさんの数のおもちゃを準備するときは、費用が気になるもの。しかし、廃材を使うことでコスパがよくエコにもつながります。
物を大切にする気持ちを育てる
手作りしたおもちゃには温かみがあり、物を大切にする気持ちを育てられます。既製品のように丈夫ではない手作りおもちゃを扱うことで、身の回りのものも丁寧に扱えるようになるでしょう。
子どもの興味・関心に合わせられる
高価なものでも、同じおもちゃばかりだと遊びがマンネリ化してしまいます。しかし、手作りおもちゃは、子どもの発達に合わせて手軽に作って入れ替えられます。その時々の興味・関心に合わせたおもちゃを提供することで、育ちに大切な五感を刺激できるといえるでしょう。
手作りおもちゃに使える素材一覧
手作りおもちゃには、以下のようなさまざまな素材を活用できます。使えそうと感じたものは、あらかじめ集めておくと便利です。
使える廃材 | 牛乳パック/ペットボトル/キャップ/ティッシュ箱/段ボール/トイレットペーパーの芯/ラップの芯/お菓子の空き箱/食品トレー/たまごのパック |
身近な素材 | 紙袋/包装紙/新聞紙/画用紙/折り紙/モール/ストロー/輪ゴム/竹串/布/フェルト |
0歳児におすすめの手作りおもちゃ
にぎにぎ
タオル地でやわらかく、口に入れても危険の少ない手作りおもちゃです。触り心地が気持ちよく、ついにぎにぎしたくなりますよ。
準備するもの
- ラップの芯など筒状のもの
- タオル
- 輪ゴム
作り方
- 筒にタオルを巻きつける
- 両端を輪ゴムで固く縛る
遊び方
- 手でにぎにぎしたり、転がしたりして楽しみます
- 中にビーズなどを入れると、音を慣らしながら遊べます
変わり絵
コロコロ変わる絵に、子どもたちはワクワク…! そんな「変わり絵」を作ってみませんか? 今回は、牛乳パックを使った立体的な変わり絵の作り方をご紹介します。手作りおもちゃで、子どもたちの興味・関心を惹きつけましょう!
無限ティッシュ
赤ちゃんは、なぜかティッシュペーパーを引き出すのが大好き! 取っても取っても何度も出てくるティッシュペーパーが不思議なのか、夢中になって遊びます。しかし、本物で遊ばれるのは大変…そんなときにおすすめなのが「無限ティッシュ」です。0歳児用の手作りおもちゃに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
1歳児におすすめの手作りおもちゃ
ボタン練習
指先を動かす知育玩具として、ボタンつけを練習できる手作りおもちゃのアイディアです。大きなボタンから小さなボタンまで、さまざまな難易度のものをそろえましょう。
準備するもの
- フェルト
- はさみ
- ボタン
- 裁縫道具
作り方
- フェルトを好きな形にカットする
- ボタンの受け口を作る
- 外れないよう、固くボタンを縫いつける
遊び方
- 穴にボタンを通したり、外したりして楽しむ
- いくつも重ねられるようなデザインにすると夢中になって遊べます
そのほか、あんよができるようになったら「てくてくサーキット」もおすすめです。遊び方は自由自在! ぜひ作ってみてくださいね。
タングラム

1歳児の手作りおもちゃにおすすめの「タングラム」。子どもが自分で好きなように組み替えながら遊べるため、ひとつは持っておきたいおもちゃです。
ビー玉コロコロ落とし

子どもの集中力や思考力を育てる「ビー玉コロコロ落とし」。ペットボトルを使って、簡単に手作りできることを知っていますか? 手作りおもちゃは温かみがあり、子どもたちも大好きです。
2歳児におすすめの手作りおもちゃ
洗濯ばさみ

洗濯ばさみを挟んで完成させる、手作りおもちゃのアイディアです。グッと力を入れることで、手先の動きを促します。
準備するもの
- 画用紙を貼った厚紙
- 洗濯ばさみ
作り方
- 厚紙を動物などの形にカットする
- デザインに合った洗濯ばさみを組み合わせる
遊び方
- 厚紙に洗濯ばさみを挟んで、動物の顔を完成させる
- 太陽やライオンなどさまざまな種類を準備して楽しむ
そのほか、お世話好きな2歳児には「おさんぽワンワン」のおもちゃもおすすめです。室内をゆっくり歩く姿がとてもかわいいですよ。

ポットン落とし

「ポットン落とし」は、手作りおもちゃのなかでも人気のある遊びです。手先の器用さが高まるだけでなく、図形や数の概念を学ぶよい機会にもなります。
牛乳パック積み木

不要になった牛乳パックの可能性は無限大! 今回は、牛乳パックを使った簡単な積み木の作り方をご紹介します。たくさん牛乳パックを溜めておいて、積み木の数を増やせば楽しさも倍増しますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
3歳児におすすめの手作りおもちゃ
手作りこま

紙コップを切って広げれば、簡単にこまを手作りできます。色とりどりのこまを作って、みんなで回して遊びましょう。
準備するもの
- 紙コップ
- はさみ
- 飾り
作り方
- 紙コップを縦に細長く切って広げる
- 広げた部分にイラストやシールを貼る
遊び方
- 紙コップの底を持って回します
- 爪楊枝やストローを刺して回すのもおすすめです
そのほか、少し体を動かして遊びたいときは「風船キャッチ」の手作りおもちゃがおすすめです。たくさん作っておけば、参観日や運動会にも活用できますよ。

ガチャガチャ

何が出るかな? 大人も子どもも大好きなガチャガチャ。ワクワクしながらハンドルを回す動作は、子どもたちの好奇心を刺激します。楽しい気持ちを気軽に体験できるよう、保育にもガチャガチャを取り入れてみませんか?
ビニール袋でおばけ

手軽に手に入るビニール袋で、おばけを作ってみませんか?普段ならちょっぴり怖いと感じるおばけも、おもちゃなら楽しみながら作れます。
4歳児におすすめの手作りおもちゃ
ブーメラン

段ボールをL字に切るだけの、簡単なブーメランの工作です。製作としてはもちろん、運動遊びとしてもおすすめです。
準備するもの
- 段ボール
- はさみやカッターナイフ
- ビニールテープやカラーペン
作り方
- 段ボールをL字にカットする
- ビニールテープやカラーペンで模様をつける
遊び方
- 自分だけのオリジナルの模様を描く
- ブーメランを横に持ち、思いっきり遠くへ飛ばす
小学生向けアレンジ
- 地面にさまざまな枠を描いて、ブーメランが落ちた場所で点数を競う
- ブーメランを狙う的を作り、誰が一番遠くまで飛ばせるか競う
そのほか、ボーリングは乳児から小学生まで幅広く楽しめます。配置や数を調整するだけで、難易度を変えられますよ。

紙コップロケット

自分で作って遊べる工作は、子どもたちに大人気です。そのなかでも「飛ばせるおもちゃ」は、不動の人気ですよね。自分だけのロケットが作れたら、大喜び間違いなし…! そこでこの記事では、紙コップを使って簡単にできるロケットの作り方をご紹介します。
ダンボールパズル

遊びのなかでも人気が高いパズル。知育効果も高く、積極的に取り入れたい遊びです。なかでもおすすめしたいのが、絵を描くところから楽しむ手作りパズルです。おもちゃとしてはもちろん、そのときにしか作れない思い出の品にも! ぜひ取り入れてみてくださいね。
5歳児におすすめの手作りおもちゃ
けんけんぱ

新聞紙を丸めて作る「けんけんぱ」の手作りおもちゃです。たくさん作れば、体育遊びにも役立ちます。
準備するもの
- 新聞紙や古紙
- カラーガムテープ
作り方
- 新聞紙を細長く丸めて輪っかを作る
- 外側にカラーガムテープを巻き、丸く形を整える
遊び方
- 地面に並べて「けんけんぱ」を楽しむ
- 大きな輪っかを作って電車ごっこを楽しむ
小学生向けアレンジ
- 広場の中央に並べ、自分の陣地に多く運んだチームが勝ちのゲームを楽しむ
- リレーのバトンやキャッチボールのボールとして活用する
そのほか、魚釣りを楽しめるおもちゃの工作もおすすめです。磁石を使用したり、小さな魚を準備したりすることで、幼児や小学生でも楽しめます。

パラシュート

ふわふわ落ちてくる姿を見ているだけでも楽しめる「パラシュート」。どこにでもあるビニール袋で簡単に作れることを知っていますか? この記事では、スーパーの袋で作る簡単なパラシュートの作り方を2パターンご紹介します。パラシュートの装飾など、子どもたちといっしょに楽しんでみてくださいね。
手作りギター

カスタネットや鈴、ピアニカなど、保育園で子どもが触れる楽器はさまざま。音楽発表会では、木琴やティンパニなどより多くの楽器を取り入れますが、身近なようで触れる機会が少ないのが「ギター」です。巧みに指を動かして音を奏でる姿は、子どもたちの憧れでもあります。
手作りおもちゃを作るときの注意点
作って遊べる楽しい手作りおもちゃですが、製作時は以下のようなポイントに注意しましょう。
廃材は清潔に処理してから使用する
廃材を使用する際は、清潔に処理してから使用しましょう。なかに食べ物や飲み物が残っているとカビや臭いの原因となり不衛生です。また、廃材にホッチキスの芯など、危険なものが紛れていないかも確認したいですね。
月齢に合ったものを製作する
手作りおもちゃを作るときは、月齢に合ったものを意識しましょう。月齢に合わないおもちゃは、誤飲やケガにつながる恐れがあります。とくに乳児は、手に取ったものをなんでも口に入れてしまいます。使用する素材や大きさに注意したいですね。
定期的な点検をおこなう
手作りおもちゃは、既製品のように丈夫ではありません。壊れやすいため、不備がないか定期的な点検をおこないましょう。パーツが外れないよう頑丈に貼りつけたり、切り口でケガをしたりしないようテープを巻きつけるなどの工夫も大切です。
まとめ
手作りおもちゃは、その時々の子どもの興味・関心に合わせて手軽に作れるメリットがあります。身近な素材で作れるため、コスパがよいのもうれしいポイントです。とはいえ、既製品と比べると、壊れやすいという問題も。与えっぱなしにならないよう、定期的に点検したいですね。
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