太田母斑

おおたぼはん

太田母斑(おおたぼはん)とは、目のまわりや頬、額、鼻にできる点状の青あざのことです。太田母斑は、通常よりも多くメラニンが生成されることで発症します。通常は顔の片側にできますが、まれに両側にできることもあります。 1939年に日本人の太田正雄が報告したことで、太田母斑と名付けられました。英語では「Nevus of Ota」と呼ばれます。

保育士さん向けにもう少し詳しく!

太田母斑は、黄色人種の女性に多く発生するのが特徴です。太田母斑は、生まれてすぐに現れる「早発型」と、小児期や思春期に現れる「遅発型」の2種類があります。太田母斑は自然消退しません。太田母斑が気になる場合は、レーザー治療を用いて色素を目立たなくする方法が一般的です。

ただし、目の白目部分は眼球にダメージを与えるおそれがあることから、現在の医学ではレーザー治療はできません。

太田母斑は早期に治療したほうが効果を実感しやすくなります。しかし小児は全身麻酔が必要になるため、治療は3歳頃からになります。

用語監修者

新見正則
新見正則医院 院長

1985年慶應義塾大学医学部卒業。
98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。
20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は新見正則医院、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。最新刊は「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」

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