パラシュート反射

ぱらしゅーとはんしゃ

パラシュート反射とは、赤ちゃんの両脇を支えて水平を保った状態から、突然頭を下げたときに両腕で身体を支えようとする動作のことです。姿勢反射の1つで、大脳皮質中脳が発達した生後6か月から10か月頃に見られるようになります。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

頭が大きく手足が短い乳児は、全身のバランスが不安定なため一番重い頭から転倒します。転倒した際にとっさに手を出して自分を守るパラシュート反射は、ケガをしないための大切な防衛反応です。

パラシュート反射は生後9か月・10か月検診の検査項目ですが、反射が見られる時期は子どもの発達具合によって異なります。脳に関連する障害やケガ、検査時の雰囲気などによってもパラシュート反射が見られないこともあります。

保護者が子どもの育児や発達に関して不安を感じている場合は、子どもに過度なプレッシャーを与えていることもあります。必要に応じて、子どものことを相談できる環境を整えることが大切になります。

用語監修者

竹綱庸仁
たけつな小児科クリニック 院長

愛知県の大学病院勤務の後、奈良県の2次医療機関の小児科の立ち上げに従事。
平成29年にたけつな小児科クリニックを開業。
「すべては子どもたちのために」をスローガンに、24時間365日の小児医療を提供できる環境を目指している。

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