10の姿(幼児期の終わりまでに育ってほしい姿)

10のすがた(ようじきのおわりまでにそだってほしいすがた)

10の姿とは、小学校入学前までに身につけたい資質や能力のことで、保育園や幼稚園など幼児教育共通の指導方針です。10の姿は、保育の5領域をもとに、2018年の「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」改訂の際に設定されました。

■関連用語

■出典

保育士さん向けにもう少し詳しく!

文部科学省は、10の姿について下記の項目を設定しています。

・健康な心と体
・自立心
・協同性
・道徳性の芽生え
・規範意識の芽生え
・いろいろな人とのかかわり
・思考力の芽生え
・自然とのかかわり
・生命尊重、公共心等
・数量・図形、文字等への関心・感覚
・言葉による伝え合い
・豊かな感性と表現

10の姿の視点を保育に取り入れると、成長の振り返りや今後の方向性を把握しやすくなります。また、10の姿は、小学校への引継ぎや地域との連携で役立つ評価の指針になります。

なお、10の姿はあくまで目安であり、保育士には子ども一人ひとりの能力や成長に合わせて関わっていく姿勢が求められます。

用語監修者

小島宏毅
学校法人小島学園認定こども園ひよし幼稚園 園長

岐阜県出身。学校法人小島学園認定こども園ひよし幼稚園 理事長・園長。児童文学作家。
保育制度や子育てに関する著作や絵本を発表している。
著書に「ママうれしいわ、が子どもを育てる~孫子の兵法を知れば子育てがわかる変わる」(幻冬舎)、絵本に「たこやきくんとおこのみくん」「100歳になったチンチン電車~モ510のはなし」(ともに幻冬舎)などがある。

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