小1プロブレム

しょういちぷろぶれむ

小1プロブレムとは、小学校に入学した1年生の落ち着かない状態が、数か月経っても収まらない様子のことです。集団行動ができない、授業中に座っていられない、先生の話を聞いていられないなどの行動を指します。 一般的には、1か月もすれば学校生活に慣れ、落ち着いた行動ができるようになることがほとんどです。しかし、小1プロブレムは入学後、数か月経っても収まらない点が問題となっています。近年増加する傾向にあり、その原因は、小学校に入ることでルールが増えることや、自立した行動が求められることにあると言えます。教師や同級生が急に増えるという対人関係の広がりも関係しています。 小1プロブレムの予防には、小学校に上がる前に学校や園以外でほかの子どもと接する機会や、時間やルールを意識して行動するような関わりをもつことが大切です。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

小1プロブレムが起こる原因には、保育所や幼稚園と小学校との生活リズムの違いが挙げられます。小学校へ上がると、集団行動の機会が増えます。一方的に話を聞いたり、長時間座ったりなど、従うべきルールや指示が増えるのも学校生活の特徴です。

保育の現場では、道徳性や社会規範との関わり、コミュニケーション能力を高める教育が期待され、小学校との連携体制が徐々に強化されています。

用語監修者

町田奈穂
大阪カウンセリングセンターBellflower代表

同志社大学大学院 心理学研究科修了。
在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。
修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。
2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として、 精神・発達障害の人が活躍できるインクルーシブな職場づくりをサポートする
人事コンサルタントとしての活動や支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。

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