揺さぶられっ子症候群(SBS)

ゆさぶられっこしょうこうぐん(えすびーえす)

揺さぶられっ子症候群とは、強く・早く揺さぶられることで何度も頭蓋骨の内側に脳が打ち付けられ、重大な脳損傷が起こる症状のことです。子どもは身体のバランスに比べて頭が重く、首の筋肉が未発達のため、揺さぶられると自分の力で頭を支えられません。そのため、身体が揺さぶられた際には頭に大きな負荷がかかり、脳と眼底に出血が起こります。 首がすわる前の生後6か月から2歳以下の子どもに起こりやすいため、この時期は特に注意が必要です。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

揺さぶられっ子症候群は、普通のあやし方で起こることはありません。1秒間に3~4回連続して揺らしたり、顎が胸につくほど前後に揺らしたりなど、連続した強い揺れによって生じます。

子どもが泣き止まず養育者がイライラした際によく発生することから、幼児虐待の1つとされています。

用語監修者

小島宏毅
学校法人小島学園認定こども園ひよし幼稚園 園長

岐阜県出身。学校法人小島学園認定こども園ひよし幼稚園 理事長・園長。児童文学作家。
保育制度や子育てに関する著作や絵本を発表している。
著書に「ママうれしいわ、が子どもを育てる~孫子の兵法を知れば子育てがわかる変わる」(幻冬舎)、絵本に「たこやきくんとおこのみくん」「100歳になったチンチン電車~モ510のはなし」(ともに幻冬舎)などがある。

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