愛着(アタッチメント)

あいちゃく(あたっちめんと)

保育における愛着とは、乳幼児と保護者や保育者などの間で生まれる親密で情緒的な結びつきを指し、アタッチメントとも呼ばれます。子どもからの働きかけに対し、保護者や保育者などが応えることで、少しずつ形成されていくのが特徴です。愛着形成の過程で保護者や保育者が取る行動によって、愛着は安定型・回避型・両価型・無秩序型の4つに分けられます。それぞれの型が、その後のコミュニケーションの傾向に影響を与えます。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

愛着理論は、イギリス出身の医学者ジョン・ボウルビィにより、1969年に提唱されました。愛着関係は子どもが保護者や保育者から愛され、大切にされることで深まり、情緒の安定や健全な成長の土台になります。

愛着形成が不十分な場合、将来子どものコミュニケーション能力や性格に影響が出たり、依存症になるリスクが高まったりすると言われています。保育士として子どもの感情に寄り添い、愛情を持って関わることが大切です。

用語監修者

町田奈穂
大阪カウンセリングセンターBellflower代表

同志社大学大学院 心理学研究科修了。
在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。
修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。
2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として、 精神・発達障害の人が活躍できるインクルーシブな職場づくりをサポートする
人事コンサルタントとしての活動や支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。

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