感染性胃腸炎

かんせんせいいちょうえん

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの感染性病原体による感染症のことです。主な症状は嘔吐や下痢で、毎年秋から冬にかけて流行していましたが、最近では1年を通して流行します。乳幼児が感染することが多く、1歳以下の乳児が感染した場合は症状の進行が早いという特徴があります。 感染性胃腸炎の原因の多くはロタウイルスやノロウイルスなどによるウイルス感染です。エンテロウイルス・アデノウイルスや、細菌性の病原体が原因で感染することもあります。

■関連用語

■出典

保育士さん向けにもう少し詳しく!

保育園内で嘔吐や下痢等の体調不良を訴える子どもが見受けられた場合、感染性胃腸炎の疑いがあるため、別室へ移動させて他の子どもと隔離することが大切です。

ウイルスによる感染性胃腸炎の場合、症状が落ち着いた後(2~3週間)も便からウイルスが検出されることがあります。保育園内での感染を拡大させないためにも、日頃から適切な手洗いを徹底することが大事です。また、嘔吐物の処理・消毒用にゴム手袋、ノロウイルスなどの感染性の強い細菌を念頭に次亜塩素酸ナトリウム消毒液を用意しましょう。

用語監修者

竹綱庸仁
たけつな小児科クリニック 院長

愛知県の大学病院勤務の後、奈良県の2次医療機関の小児科の立ち上げに従事。
平成29年にたけつな小児科クリニックを開業。
「すべては子どもたちのために」をスローガンに、24時間365日の小児医療を提供できる環境を目指している。

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