誤嚥

ごえん

誤嚥とは、飲食物や唾液を飲み込んだ際に、何らかの理由で食道ではなく気管に入ってしまうことです。健康な人の場合は、唾液などが気管に入ったとき、反射的にむせたり咳をしたりすることで気管から喀出(かくしゅつ)できます。しかし、喀出の働きが弱まると、唾液などがうまく排出されずに気管に入り込んでしまいます。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

誤嚥は、高齢者や嚥下障害を持つ人、食べ物を噛んだり飲み込んだりするのが苦手な人などに起こりやすい現象です。誤嚥した際に、口や喉にいる細菌も一緒に飲み込むと、肺の中で細菌が増殖して誤嚥性肺炎を発症するケースがあります。

また、誤嚥は食事中のみならず、睡眠時にも胃の中のものが逆流して発生する恐れがあるため注意が必要です。

保育の現場で子どもが誤嚥を起こした際は、無理に嘔吐を促すことはせずに医療機関へ連絡する一方、誤嚥したものを把握することが大切です。

用語監修者

加藤大也
たいや内科クリニック 院長

1997年、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業後、同大学院医学研究科内分泌・代謝内科学修了。
2003年4月から同大学医学部内分泌・代謝内科助手を務める。
2010年5月、JA愛知厚生連豊田厚生病院 内分泌代謝科病棟部長などを経て2022年5月、たいや内科クリニックを開院。
藤田医科大学医学部客員講師、医学博士、日本内科学会認定、総合内科専門医、日本糖尿病学会認定、糖尿病専門医、糖尿病、生活習慣病を中心に、日々診療に取り組む。患者さん目線で分かり易い説明がモットー

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